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パイプライン
日本では肩こり薬にも使われる中枢性筋弛緩剤チザニジンを含んだ貼り薬。筋弛緩薬の2016年度 の米国市場規模は約880億円と大きい。そのチザニジンは飲み薬の場合、1日3回の服用が必要な うえ、肝障害や眠気といった副作用がある。これを貼り薬に置き換えられれば、1日1回で薬効が ゆっくり入り、有効血中濃度の持続性を高められる。

MRX-4TZTは2017年2月にフェーズⅠが終了し、市販のチザニチン飲み薬と同水準の血中濃度が 確認されたうえ、眠気等の副作用もほとんど無い好結果が示された。そして17年4月に、インドの 大手製薬会社Ciplaの米国100%子会社Cipla USAと世界的な(東アジア除く)開発・販売ライセン ス契約を締結。契約一時金のほか、開発や販売の進捗に応じたマイルストン収入を最大3000万米 ドル(約33億円)、上市後も売上高に応じて段階的にロイヤリティ収入が入る好条件での大型契 約でまとまった。

Ciplaからの要請で開発コードは「CPN-101」に。本格的な新薬として売り出そうとするCipla側 の意向が開発コードに込められているといえる。昨年9月から臨床第1相追加試験を開始、今年1 月にはCiplaと事前に定めた基準を満たす好結果(有効性、眠気スコアとも)が出た。Ciplaは、追 試後の次のステップでフェーズⅢへ移行したい意向で、当局であるFDAの判断を待つ段階にある 。