ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)メッツ【4744】の掲示板 2015/08/08〜

中国当局は、中国国内の株式市場を活性化するため、すでに海外市場で上場している中国の有力企業や、ユニコーンと呼ばれる中国の一連の企業群(創業10年以内で時価総額10億ドル以上の未上場企業)を、中国国内で上場させるという方針を定めている。

 その際、CDR(中国預託証券)という制度を利用して、海外市場に上場していても、中国市場でも連動させて上場できるシステムを導入するとした。中国の有力な民営企業(特にIT企業)ほど、中国共産党がコントロールする中国国内での上場を嫌うので、CDRは苦肉の策だったのだ。

 その象徴的事例にしようと画策したのが、小米の上場だった。小米もこれを受け入れ、当初は香港市場と上海市場で同時に上場する計画だった。資金調達予定額は、それぞれ50億ドルで、計100億ドルと言われた。

 ところが小米は、6月19日になって突然、「上海市場での上場を延期する」と発表したのだ。おそらく、今後激化が見込まれる米中貿易戦争のとばっちりを避けようとしたものと思われる。

 結局、7月9日に、創業者の雷軍(レイ・ジュン)CEOの姿は、香港証券取引所にあった。だが、思わぬ「片肺飛行」となったため、一時はIPO(新規株式公開)価格の17香港ドルを2.9%下回る16.50香港ドルまで値を下げる波乱の出帆となった。

 ちなみに、中国国内市場での上半期のIPOは111社にとどまり、これは昨年同期の268社に較べて41%にすぎない。3年前の6月後半から7月初めの3週間で、上海総合株価指数が32%も下落した「悪夢」は、まだ記憶に新しいところで、その時以来の株式下落が懸念される。