ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 2018/02/02〜2018/05/01

 「俺が10年若かったら、(米ゼロックス)買収に乗り出したんだけどなあ」。遡ること約10年前、富士ゼロックスとゼロックスの関係について取材していたとき、富士フイルムホールディングスの古森重隆会長(当時社長)が記者に語ったセリフだ。当時は医薬品分野への新規参入など課題が山積していたことに加え、古森氏がNHKの経営委員長を兼務していたこともあって、ゼロックス買収は実現しなかった。
 それから10年。「10年若かったら」と語っていた古森会長は、皮肉にも78歳にしてゼロックス買収を決断した。成長が鈍化しているゼロックスを傘下に収めることを不安視する声は少なくない。だが、10年前からゼロックス買収をぼんやりと頭の中で描き続けた古森会長は記者会見で「事務機には(成長)の余地がある」と言い切った。では、決断を後押しした伸びしろとは何か。
■写真フィルムの構造改革を彷彿

自身の成功経験を名門企業なんだかでまたやりたいという引退前のかもう一花の夢でなんでしょうけど
運転免許を返還する勇気も潔いよ
こう思うんだ。これに合点するんだ私は


 もっとも、富士フイルムが提示した成長ストーリーに対しては、冷静な見方も少なくない。楽天証券経済研究所の窪田真之氏は「今回の買収は、富士フイルムが(ゼロックスの筆頭株主で著名投資家の)カール・アイカーン氏に買わされたと見ることもできる。今のところネガティブにもポジティブにもとらえられる」と話す。新・富士ゼロックスへの出資比率が50.1%にとどまることで「利益の約50%が外部持ち分になる。巨大なゼロックスをスムーズに一体化できるかも不透明」(国内証券アナリスト)との指摘もある。

描く青写真が画餅に終わるようなことがあれば、今度は富士フイルムが「新・富士ゼロックスを売って、医療分野に特化せよ」といった株主からの突き上げの対象になりかねない。