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富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 2018/05/22〜2018/09/27

これですね。
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「iPS医療、実用化目指し初の企業治験 富士フイルム」
2018/09/22 18:00 日経速報ニュース

 富士フイルムは2018年度にも、iPS細胞を使った移植医療について臨床試験(治験)を国に申請する。白血病の治療に伴って重い合併症になった患者が対象で、22年の製造・販売承認を目指す。iPSの臨床応用は研究機関などで進み始めたが、同社は初の企業による治験を狙う。iPS医療は薬や医療機器と同様に企業が事業化を目指す新たな段階に入る。
 医薬品医療機器等法(薬機法)にもとづき、国の審査機関との事前交渉をほぼ終えた。治験は骨髄移植した人の約4割がかかる「急性移植片対宿主病」の患者数十人を対象に19年に始める。皮膚炎や肝炎のほか、下痢や嘔吐(おうと)を繰り返し、命を落とすこともある。国内では1千人ほどが発症し、欧米主要国も含めると1万人を超す。
 同社が出資するオーストラリアのベンチャー、サイナータ・セラピューティクスが英国で治験を実施しており、途中段階だが15人中14人で完治したり、症状が改善したりしている。国内治験はサイナータのノウハウなどを引き継ぐ形で進める。
 他人のiPS細胞から軟骨や脂肪などに変化する間葉系幹細胞という特殊な細胞を作って患者に注射。移植した骨髄に含まれる免疫細胞が患者の体を攻撃するのを抑え、症状を改善させる。
 富士フイルムは米国でも治験を申請し、世界で実施する計画だ。承認が得られれば、iPS細胞から間葉系幹細胞を量産し、製剤にして医療機関に販売する。間葉系幹細胞の移植は激しい下痢や血便の症状が出る潰瘍性大腸炎、動脈硬化や糖尿病がひどくなって発症する重症虚血肢、脳梗塞などの治療に効果が期待され、国内外で研究が進んでいる。
 iPS細胞を使った難病の治療では、理化学研究所などが目の難病患者への移植を実施し、大阪大学が重症の心不全患者への計画を進めている。京都大学が難病のパーキンソン病で医師主導の治験を始めた。いずれも安全性の確認が主眼だ。企業による治験は、大日本住友製薬やベンチャー企業のヘリオスなども計画している。企業治験が本格化すれば、iPS医療の普及に弾みがつく。