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ライオン(株)【4912】の掲示板 2018/04/19〜2019/01/16

衣料用洗剤や住居用洗剤などは小売店の販売競争により、客寄せの目玉商品としての位置付けを1990年代〜2000年代長らく担ってきました。
しかし、2010年代は小売業のM&Aによる大手一極集中化が進み、消費税値上げや、将来的な人口減少に対し安売りを主体とした企業活動では先が見えない事がわかってきました。
10年前はお風呂用洗剤は68円〜98円
衣料用漂白剤も68円から98円

それが今はお風呂用洗剤の単価は128〜158円
衣料用漂白剤は158円〜178円前後まで単価が回復しています。

720ml入った手間なしブライトが78円(水より安い)で売られていた頃から500mlの「ブライトW」148円で売られている事を見ればお分かりになるかと思います。

従来の何倍もの粗利がとれている事が自然とわかりますよね?

花王やライオンはいつまでも安売り路線から抜け出せないニッサン石鹸(NSファーファジャパン)やサンスターといった会社に比べいち早くこうした付加価値品の育成に路線を変更した結果3%以下だった経常利益率が現在の数値まで跳ね上がったということです。

それに加えて生活必需品を売る会社であるから外的要因に強い。内需がしっかりした会社なのでトランプが出しゃばろうと中国が出てこようと関係ありません。

また、前述の内容と僅かに矛盾しますが、比率は低いものの海外売上高が毎年2桁成長しています。

知られていないと思いますが、日本国内ではライオンは台所用洗剤はキュキュットに大きく差をつけられていますが、シンガポールでは「ママレモン」がトップシェアです。

日本国内では廃盤になって久しい「植物物語」がタイ・シンガポールでボディソープ・洗顔料のトップシェアです。

国内では花王の売上高は一兆円を超えており、ライオンの3倍近い企業規模ですがこと海外においては花王よりもライオンは成功しているのです。



これらを踏まえれば、ライオンの株が伸びに伸びているのは至極真っ当です。
ただ、こう書いている私自身今の状態よりも上がるかどうかと聞かれると正直わかりません。
一つだけ言えるのは、乱高下はしない銘柄であるということ。


ただ、日用品業界もM&Aの兆しはあります。
ライオンがどこかを買うのか、ライオンがどこかに変われるのか。
商品のブランドを買うか売るか。
株価に大きく影響しそうな出来事があるとすればこういったところだと思います。