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富士石油(株)【5017】の掲示板 2017/01/17〜2018/01/14

私たちが日常的に利用するガソリンや灯油などの石油製品は、皆様御承知の通り、油田から汲み上げた原油から精製されています。
原油は、まず「常圧蒸留装置」と呼ばれる精製装置で、沸点の違いによってLPG・ナフサ、灯油、軽油などの留分に分けられ、様々な石油製品になります。最後に残された残渣(ざんさ)が重油やアスファルトになります。ここは石油精製においてとても重要なポイントですが、最後に残された残渣を付加価値の高い「白油」にアップグレーディングする二次装置の処理能力が製油所の競争力を大きく左右します。

現在は、ガソリンやジェット燃料、軽油などの「白油」の需要がアジア地域を中心に増加しており、重油やアスファルトの需要より大きくなる傾向にあります。つまり、同じ原料(原油)を用いても最終生産品に占める重油やアスファルトなどの残渣の割合をできるだけ小さくし、「白油」の割合を大きくするという「高い分解率」が求められているわけです。