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ENEOSホールディングス(株)【5020】の掲示板 2018/02/03〜2018/03/02

日経新聞より記事が長いので2部構成で投稿します。
JXTG、上方修正で浮かんだ懸念
証券部 荻野卓也
2018/2/19 5:30日本経済新聞 電子版

 JXTGホールディングスは9日、2018年3月期の業績見通しを上方修正した。連結営業利益(国際会計基準)の予想は4800億円と従来予想を800億円上回る。だが、上方修正を発表した後の株価はさえない。一因とみられるのが上方修正の中身。新たに浮上した懸念が投資家を迷わせている。

 「我々が考えている施策は実行できており、その効果も計画より早く出ている」。JXTGの大田勝幸取締役は17年4~12月期の決算説明会で、旧JXホールディングスと旧東燃ゼネラル石油の経営統合が順調に進んでいることをアピールした。営業利益は4114億円と、昨年11月時点の通期予想だった4000億円を3カ月前倒しで達成した。

 好調な業績の理由は3つある。1つ目が原油価格の上昇に伴う原油在庫の評価益、2つ目がガソリンなど石油製品の需給好転によるマージン(利幅)改善。そして最後が統合による合理化効果だ。

 ただ、9日の午後1時に4~12月期決算を発表した直後の株価の反応は鈍かった。公表直前の653円からは小動きのままで、終値は前日比33円安の656円だった。その後も株価の足取りは鈍い。16日終値は665円と決算前の8日比で4%安と、同期間に1%安だった日経平均株価を下回る。なぜか。

市場関係者の間で指摘されるのが、上方修正時に、原油在庫の影響を除く営業利益の予想を4100億円で据え置いた点だ。9カ月で通期予想を達成できたのは、原油高に加え、ガソリンなどのマージン改善や統合効果の上積みがあったため。それにもかかわらず1~3月にはその上積みを反映しなかった。

JXTGは原油価格やマージンが弱含むリスクに加え、チリのカセロネス銅鉱山の赤字懸念や資源開発事業などの見直しなどを理由とする。その結果、不採算事業の整理などに伴う損失が新たに発生する可能性があるとみなされてしまった。