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東海カーボン(株)【5301】の掲示板 2018/12/05〜2018/12/06

また値上げ

日経から

電炉の鉄鋼メーカーの主要な資材のひとつである黒鉛電極が一段と値上がりしそうだ。電極大手の東海カーボンは19年1~6月納入分の販売価格を1トン1万4千~1万5千ドルに設定し、需要家と交渉を始めた。18年7~12月の価格に比べ2千~3千ドル(約2割)高い。電炉の製造コストが上昇するため、主に建設用鋼材の価格に波及する可能性がある。

黒鉛電極の値上がりが続いている

黒鉛電極は鉄スクラップを溶かすのに使う資材だ。東海カーボンは材料のニードルコークスの価格上昇などを転嫁する。

世界の電極相場は昨年から今年にかけて4倍以上になったとされる。中国で粗悪な鉄鋼の生産が規制され、比較的品質のよい電炉の生産が増加。電極の調達が活発になり需給が急速に締まった。

電炉の鉄鋼各社にとっては、電極のコスト負担増に直結する。製造コストのうち最も大きい部分を占める鉄スクラップは夏までは上昇していたが反落し、秋半ば以降は下落基調が続いている。

一方、建物の鉄筋に使う棒鋼を電炉で製造している企業の経営者は「製造コストのうち電極が占める比率は従来は3%ほどだったが、今は10%程度に上がった。さらに値上がりとなると電炉の負担増は大きい」と話す。市場では、棒鋼や形鋼、鋼板を生産する電炉の鉄鋼各社の製品価格に波及する可能性が指摘されている。