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日本製鉄(株)【5401】の掲示板 2018/04/14〜2018/07/05

再誕生日本製鉄(上)融和より攻め、世界が迫る、ミタル復活に危機感。
2018/05/18 日本経済新聞 朝刊

>新日鉄住金の発足は2012年10月。約1年半にわたって旧新日鉄社長の宗岡正二氏が会長兼最高経営責任者(CEO)、旧住友金属社長の友野宏氏が社長兼最高執行責任者(COO)で切り盛りした。取締役15人のうち新日鉄と住金の出身者は10人対5人。統合時の時価総額の比率とほぼ一緒だった。

 どう見ても、これは、住金への過度の甘やかしであった。社名も、この時から今回の新社名にするべきであったのであって、一時期の妥協はずいぶんと高価なものについたのではないか。

>14年4月の経営陣刷新のタイミングでCEO、COOによる経営分担体制を廃止。宗岡氏が会長職を続投、友野氏を副会長にした上で新社長に旧新日鉄出身の進藤孝生氏を据えた。
 宗岡氏は「旧新日鉄の社長、会長に戻すイメージ」と、旧新日鉄が主導する体制を内外に明確に示した。「それはやりすぎだ」。旧住金社員から不満の声が出たが、世界で生き残るためには避けて通れない判断だった。

>人事では旧住金出身者の比率を徐々に引き下げた。そして今年3月に発表された6月下旬の新体制。8人いる代表取締役から旧住金出身者が消えた。
 「国ぐるみでライバルを蹴落とすような、異なる競争の土俵で中国勢に対抗するには人事や社名にこだわっていられない」。旧住金側にも、国家主導の異質な中国に戦うには、譲歩はやむなしとの雰囲気も広がる。

 そもそも、住金は、自ら救済吸収を「嘆願」しておきながら、その後の処遇について期待するなど、甘すぎる。そのような甘い認識だから破綻してしまったのだろう。

 神鋼の今後が注目されるが、かつての大手鉄鋼6社で、破綻したのは住金のみ。住友グループの主要企業で破綻したのも住金だけ。住金の経営者の無能は明らかであろう。