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>>13597

◆投資判断「Overweight」、目標株価1,700円を継続する。

◆スロースタートに見えるが順調に進捗。株価の割安感強まる
1Q の見た目の進捗は低いが下期偏重の事業構造を踏まえれば、会社計画対比では過達ペースと見て良いだろう。自動車用ワイヤーハーネスの上振れや、情報通信のリストラ効果の発現などから、2Q 以降にかけて収益モメンタムが加速するという見方に変更はない。

◆株価の割安感強まる:年初来で同社株価は10%程度アンダーパフォームしており、バリュエーション面での割安感は強まっている。また、レドックスフロー電池の商業生産が実現するようであれば株価のカタリストとなろう。

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  • >>13624

    ◆2013/07/05 日経産業新聞 14ページ

    <環境、都市インフラで新製品>

    住友電気工業が電力装置や新素材などの研究開発を強化する。6月末には自動車やエネルギーなど3つの研究分野の責任者に取締役や執行役員をあてた。2014年3月期からの5年間の経営計画では、研究開発費を4500億円と前期までの5年間より約1割増やす。今後の事業戦略や製品開発について松本正義社長に聞いた。

    ――社内各所で分かれていた研究部門を集約した。

    「これまでの収益源だった自動車、エネルギー、情報通信の3分野の技術をあわせて、環境対策や都市インフラの関連機器で新製品を生み出していく。研究所長レベルで事業化まで考えるのは難しかった。社内の研究所を専務がトップを務める研究統轄本部にまとめ、3分野では役員が研究開発の事業化に責任を持つ仕組みに変えた。工場向けの大型蓄電池など実験に取り組んできた製品が3、4年後から本格的に売り上げに貢献する見通しだ」

    「医療機器や農業などの全くの新分野の研究も18年以降の業績につなげる。ただ事業化するには内容がまだ甘い。新規事業の立ち上げでは、担当部署の名前を『研究部』から『開発部』、さらに『事業部』と変える。新分野はあえて社内の位置付けを1ランク低い『研究部』に下げて危機感をあおっている」

    ――2018年3月期の連結営業利益を前期比2・3倍の1800億円に伸ばす計画だ。

    「収益源は引き続きワイヤハーネス(組み電線)や防振ゴムなど自動車関連製品だ。営業利益の半分の900億円を稼ぐ。ワイヤハーネスは銅製の代わりに、車体の軽量化につながるアルミ製が普及するとみている。細さと強度を両立させた合金開発で他社に先行し、シェア引き上げにつながる」

    ――13年3月期に営業減益だった超硬工具や焼結部品の部門、2期連続で営業赤字が続いた光通信部品はテコ入れが必要だ。

    「工具は自動車関連の需要が伸びている。ただ電気自動車の普及で、鉄系のエンジン周辺部品を加工する工具は需要が減るリスクがある。航空機や医療機器に使われる軽量合金、新素材用の工具を伸ばさなければいけない」

    「光通信部品は需要が一巡し、単価が下落している。生産子会社の大阪市内の拠点を6月末で閉鎖し、山梨県と中国・蘇州に移管した。それだけでは足りない。さらに人件費削減が必要で、従業員は他の部門に振り向ける。開発費を絞り、生産工程も見直している。為替相場が1ドル=80円でも営業黒字が出る体制を目指す」

    ――M&A(合併・買収)で事業分野を広げる考えは。

    「昨年は短距離用光ファイバー部品の事業を買収したが、独自の技術を磨くことが当社の成長エンジンになると考えている。基本的にはオーガニックグロース(自力での成長)を目指す。大型のM&Aの提案はほとんどない」

    <競争力高い分野、強化の投資期待>

    「価格競争に巻き込まれて汎用化した製品が多い」。松本正義社長は2013年3月期までの経営をふり返る。2100億円を目指していた営業利益は800億円弱にとどまった。光部品などは「電機メーカーから標準化を求められ、完全に買い手市場になっている」だけに研究開発に経営資源をつぎ込み、独自製品を磨くことへのこだわりは強い。

    研究開発費の増額を支えるのは世界で3割弱のシェアを持ち、営業利益の7割を稼ぐワイヤハーネス(組み電線)などだ。こうした部門も最終的な組み上げ作業を人手に頼り、アフリカなど人件費の安い国に拠点を求める動きが続く。競争力の高い分野をより強くする投資にも期待したい。

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