ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

平田機工(株)【6258】の掲示板 2017/12/22〜2018/02/07

平田機工、自社製ライン遠隔監視 IoT活用の保守サービス
2018/1/17 15:00 ©株式会社熊本日日新聞社

 生産設備メーカーの平田機工は、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」技術を活用し、国内外で稼働する自社製の生産ラインの遠隔監視や保守サービスを、新たな収益源として事業化する。

 情報通信業のインターネットイニシアティブ(IIJ、東京)と協力して、今夏までにシステムを実用化。取引先の半導体や自動車関連企業から保守サービスを受託し、自社製品の競争力強化に役立てる方針だ。

 製造業ではIoTの活用が拡大。建機大手コマツや米ゼネラル・エレクトリック(GE)は自社製の建機や航空機エンジンに通信機能付きセンサーを取り付け、故障が発生する前に部品交換を勧めたり、低燃費の運転方法を助言したりするサービスを提供している。

 平田機工も同様のサービスを検討。計画では、自社製の生産ラインに振動や熱などを感知する通信機能付きセンサーを後付けする。センサーが感知した故障の予兆となる情報を基に、人工知能(AI)が部品交換の必要性などを判断。本格的な故障に至る前に顧客に部品交換を促したり、技術者を派遣したりできるようにする。

 平田機工の生産設備の9割は海外向け。半導体の生産ラインは24時間稼働が多く、故障時は迅速な復旧が求められる。これまでは故障が起きてから現地に技術者を派遣していたが、計画的な保守業務が可能になるという。「センサーで故障を未然に防止できれば、顧客のコスト削減効果も大きい」と同社。

 高度化、複雑化が進む生産ラインの制御ソフトについても、遠隔操作でプログラムを随時修正できるようにする。

 事業化を担当する海外事業本部IoTソリューショングループの神田橋嗣充次長は「IIJと組むことで事業の幅が広がる。将来的には顧客から工場運営自体を受託して稼働データを分析し、生産効率を高める事業も検討したい」と話している。