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(株)神鋼環境ソリューション【6299】の掲示板 2018/04/21〜2021/01/27

 神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)が、ごみ処理関連事業で海外展開を拡大している。これまでアジアで拡大を図ってきたが、このほど欧州で初めて英国のごみ処理発電プラントを受注した。水処理施設関連事業でも海外展開を進めており、2020年度に両事業の海外売上高を17年度比10倍の計110億円まで伸ばす考えだ。
 同社の事業は、工業用水・上下水道の処理や下水汚泥の資源化を図る水処理関連事業と、廃棄物をリサイクルするごみ処理関連事業が2本柱となっている。
 今回、英国で受注したのは、同国北西部ウィラルで建設が計画されるごみ処理発電プラントの一部業務。ごみを高温の溶融炉で完全燃焼させ、排熱を発電に回すガス化溶融炉で、基本設計とガス化炉などの供給、据え付けなどの指導を担う。処理能力は1日600トン。受注額は非公表。
 欧州では、10年にドイツ・デュッセルドルフに事務所を開き、現地の市場調査を続けてきた。英国では、ごみの処分方法が埋め立てから焼却に移行。電力固定価格買い取り制度もあり、今後も需要が見込めるという。
 東欧での展開も視野に「まずは英国でビジネス拡大を図りたい」と、粕谷強社長。英国が欧州連合(EU)から離脱すれば為替などのリスクが拭い去れないが、同社は「ごみの焼却処分という大きな流れは変わらない」とみる。
 アジアでの事業展開も進む。すでに進出していた韓国に加え、今年10月にはタイで初めて産業廃棄物処理発電プラントの基本設計業務を受託した。
 また水処理事業では、10年にベトナム・ホーチミンに現地法人を設立し、同国を拠点に東南アジアに進出。ミャンマーでは、現地最大手と合弁企業設立の仮登録を済ませた。カンボジアでも、現地企業との共同出資会社がプノンペン郊外の独占水道事業権を取得し、来年度の供給を予定している。