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(株)加地テック【6391】の掲示板 2015/04/28〜2020/12/08

パナソニックは、テスラ向けに米ネバダ州で2170円筒形リチウムイオン電池セルを製造する「ギガファクトリー」を立ち上げた。この電池が搭載される電気自動車「モデル3」は、昨年7月時点で予約台数が50万台を超えており、パナソニックにとっても収益面で大きな期待を抱いていた。しかし、7月に生産を開始したにも関わらず、9月までの3カ月で生産したモデル3はわずか260台
パナソニックのテスラを担当するビジネスユニットを含む二次電池事業部の売上高は、450億円のマイナス修正(4265億円)、営業利益も120億円のマイナス修正(54億円の営業損失)となった。質疑応答でパナソニック 取締役執行役員 CFO 梅田 博和氏は、「今回、売上と営業利益の下方修正は、モデル3(電池)の修正によるもので、(下げ幅は)倍額あった」と語った。つまり、テスラ関連で売上高の見込みが900億円マイナスのインパクトがあったことになる。電気自動車の中核をなすリチウムイオン電池は、サムスン電子「Galaxy Note 4」の発火事故の記憶に新しいように、発火リスクが存在する。製造工程ではなおのこと、慎重に作業を行わなければならず、ここの製造自動化に手間取っているというのが実態だ。テスラ自身は前年比で赤字幅が拡大売上高こそ前年比68%増の117億5875万ドル(約1兆2795億円)だったが、営業損益の赤字幅は前年の6億6734万ドルから16億3208万ドル(1775億円)までさらに拡大している。
テスラは投資の元手となる資金調達を行った。モデルSとモデルXのリース債権を証券化し、今月始めに5億5600万ドル(約607億円)を調達している。"綱渡り"とまではいかないものの、設備投資を継続しなければならないテスラが、3月末の週産2500台、6月末の週産5000台目標を達成できるのか。パナソニックにとっては気を揉む日が続きそうだ。