三菱電機(株)【6503】の掲示板 2018/05/03〜2018/06/25

2018/06/20 02:00
<日経>◇三菱電、４～９月期営業益は1500億円　過去最高水準
　三菱電機の2018年４～９月期の連結営業利益（国際会計基準）は1500億円程度になりそうだ。前年同期（1492億円）が米国会計基準のため単純比較できないが、４～９月期として17年に続き過去最高水準になりそうだ。あらゆるモノがネットにつながるＩｏＴ市場の拡大で工場の自動化に使う制御機器が好調。為替が想定より円安・ドル高で推移していることも追い風となる。
　同社は４～９月期の業績見通しを公表していない。売上高は２兆1000億円程度（前年同期は２兆763億円）になりそうだ。ファクトリーオートメーション（ＦＡ）システムの引き合いは強く、「工場の頭脳」と言われるシーケンサーを作る名古屋製作所（名古屋市）などの稼働は高水準が続いている。
　調査会社のＩＤＣジャパン（東京・千代田）によると、国内のＩｏＴ市場（顧客の支出額ベース）は20年に10兆円弱（17年は6.2兆円）まで拡大する。スマートフォン（スマホ）向けの需要は一服しているが、半導体向けなどが伸びる見込みだ。また電気自動車（ＥＶ）市場の拡大でパワー半導体が好調だ。
　足元の円安も追い風になる。期初の想定為替レートは１ﾄﾞﾙ＝100円、１ﾕｰﾛ＝125円だが、対ドルでは109～110円まで円安が進んでいる。三菱電は対ドルで１円円安になると年20億円弱の営業増益要因になる見込み。対ユーロでも年10億円強の押し上げ効果があるとみられ、想定よりも利益の上乗せが見込めそうだ。
　19年３月期通期の連結売上高は４兆5000億円、営業利益は3150億円の見通し。ＩＦＲＳ比較では前期比で増収、減益になる見通しだが、想定為替レートを保守的にみているため、増益に転じる可能性もある。