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サンケン電気(株)【6707】の掲示板 2016/02/24〜2018/01/25

サンケン電気は2018年内にテレビ向け電源事業に再参入する。有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)テレビ向けで需要が増加しており、発光ダイオード(LED)を駆動させるために求められる高電圧型デジタル電源を開発。家電メーカーに向けて試作品を出荷しており、数百万個の量産を見込む。またデジタル制御向けソフトウエア事業にも参入し、製品・ソフト両面で強化を図る。

サンケン電気は液晶テレビなどの低価格化に伴い、搭載していた電源製品が汎用化し、収益性が低いとして10年にテレビの電源事業から撤退を始めた。ここに来て、有機ELテレビの普及が加速し、電源の需要が再度、旺盛になっている。一方、既存品では有機ELテレビの電源制御に限界があるなど課題があった。

今回、サンケン電気が開発したデジタル電源には中央演算処理装置(CPU)やデジタル信号プロセッサー(DSP)、即時に処理の切り替えができる処理装置(EPU)など高性能な機能を搭載。耐圧機構を加えることで、600ボルト程度の電圧制御も可能にした。これにより、アナログ電源の売価と比べて10倍以上の価格を設定しても販売できる付加価値を創出。高収益製品として展開する。販売は撤退以前に顧客としていた国内外のテレビメーカーなどに訴求する。既に複数社から引き合いがあり、18年内には量産する計画だ。

また、普及が進むIoT(モノのインターネット)の影響により、小中型の電源市場でデジタル化が進むとされている。機器の通信回数や制御内容が多様化するためだ。

その中でサンケン電気のデジタル電源は高速で処理をさばけるだけでなく、DSPを複数搭載することでマルチ処理を可能にしている。機器の機能や制御頻度の増加に、高速のマルチ処理で対応する。