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シャープ(株)【6753】の掲示板 2017/11/16〜2017/11/18

2017年11月13日、シャープ(6753)は「2016年8月に第三者割当により割り当てた当社株式の割当先から、当該株式について、譲渡した旨の報告がありましたのでお知らせいたします」という内容のニュースリリースを発表しています。

「割当先」とは、ホンハイのテリー・ゴー会長が実質支配するケイマン島のSIO International Holdings社(SIO)のことで、SIOは保有するシャープ株の一部(540万株、発行済株式の1.08%)を約190億円で大和PIパートナーズに売却しています。また、大和PIパートナーズは、一定期間後に株価に大きな影響を与えない方法で速やかに株式市場にて売却を行うとされています。












ここで注意が必要なのは、今回の売却の主目的がシャープ株の売却益を得ることではなく、シャープ株の流動性の向上を図ること(売買が行われやすくすること)や、ホンハイグループの持分比率を引き下げ、東証1部の上場基準の一つである「流通株式比率が上場株券等の35%以上」という条件を満たすためであることです。

なお、今回の売却により、ホンハイグループの持分は65.86%から64.78%に低下する一方、流通株式比率は34.14%から35.22%に上昇します。

すでにシャープは今年6月に東証に対して東証1部への復帰申請を行っています。業績も改善傾向にあり、残る課題であった流通株式比率の回復も今回の売却によって実現されたため、シャープの東証1部への復帰は時間の問題になってきたと言えます。