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東京コスモス電機(株)【6772】の掲示板 2017/06/10〜2018/02/26

コスモスの財務面を有価証券報告書に基づき分析した。
キャッシュフロー計算書によれば:
単位 百万円
2014.3 2016.3 2017.3 2017.9
寺田社長 高橋社長 高橋社長 岩崎社長
営業C/F 718 -91 924 -203
投資C/F 120 -649 -1,302 -914
財務C/F -1,059 956 1,325 69
フリーC/F 838 -740 -378 -1,117
製造原価率76.2% 83% 77.8% 81.7%
2014.3を境にフリーキャッシュフローが大幅に
減少した。此れは借入資金だけに頼る多額投資を継続している結果である。営業キャッシュフローも補助金収入があった一昨年をのぞき大幅に減少している。耳目を集めたフィルムヒーターの販売が増えたにも拘らず営業キャッシュフローがマイナスな事は以前指摘した通りこの事業の収益性が極めて低く投資額に見合う利益が出ていない為と推測される。自動車メーカーの仕掛けたアリ地獄に堕ちてしまった様だ。もう這い上がれまい。一方緊急支払能力を見れば2017年3月に118%だった当座比率も12月では40%にまで大幅に低下し、適正な投資の尺度である固定比率も175%から200%に増加した。固定資産が自己資本の二倍あり危険レベルは黄色を通り越して赤信号だ。
製造原価率が2014年当時より大幅に増加している事は収益率低下を意味するので此処まで増加した固定比率を睨めば借入資金の返済原資となる利益が出ないので、実際に返済にどれ程の時間がかかるか計算出来ているのだろうか。返済自体可能なのかどうかも懸念される。
有利子負債は今後雪だるまの様に増加する恐れがある。
今の時期は既に3月決算数字は大方判明している筈にも拘らず仕上がりの上方修正が出来ない理由がそこに有ると見る。