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双信電機(株)【6938】の掲示板 2017/10/19

>>1150

米軍、戦略兵器を続々投入 北朝鮮を圧迫

北朝鮮「想定外の打撃を」と威嚇

日本経済新聞 2017/10/19 20:00

 【ソウル=鈴木壮太郎】米韓海軍による朝鮮半島沖の合同演習が19日、開始から4日目を迎えた。米軍の戦略兵器である原子力空母や原子力潜水艦などが続々と集結。核・ミサイル挑発をちらつかせる北朝鮮を警告する意図は明らかだ。北朝鮮は18日、「緊張局面を爆発寸前に追い込んでいる」と強く反発、「予想外の時間に想定外の打撃に直面することを覚悟すべきだ」と威嚇した。

 演習に参加する米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」は、ミサイル駆逐艦や巡洋艦など最大12隻の艦艇からなる第5空母打撃群の旗艦だ。FA18戦闘攻撃機など航空機75機を艦載する。

 米国防総省のスポークスマンは、米国の海外向け放送「アメリカの声(VOA)」を通じて、合同演習を「韓国海軍との相互運用性を強化するための訓練」と説明。北朝鮮への攻撃を想定した演習ではないと指摘した。韓国軍関係者も、海上で南北を分ける軍事境界線、「北方限界線(NLL)を越えることはしない」と語った。

 偶発的な北朝鮮との衝突を招かぬよう、発言は抑えめだが、軍事力の展開は異例の規模だ。13日には、世界最大級の潜水艦で弾道ミサイルを搭載する、米原子力潜水艦「ミシガン」が釜山港に入港した。米太平洋軍によるとミシガンの任務は「特殊部隊の支援」で、韓国メディアは特殊部隊も参加したと報じた。

 合同演習に合わせて、軍用のソウル空港で17日に航空ショーが開幕。世界最強とされるステルス戦闘機F22や、自衛隊や韓国軍も導入する最新のステルス戦闘機F35が顔をそろえた。高い精密攻撃能力を備え、グアムから約2時間で朝鮮半島に到達できる戦略爆撃機B1Bも参加した。

 一方、北朝鮮は過敏な反応をみせている。朝鮮中央通信によると、北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会のスポークスマンが18日に声明を発表し、合同演習を「緊迫した朝鮮半島情勢を激化させ、地域の平和と安定を破壊する危険千万な軍事的妄動だ」と非難した。「我々の適切な自衛的行動が任意の時刻に断行されることを一瞬も忘れてはならない」と警告し、「強力な対応措置」をちらつかせた。

 北朝鮮は9月15日に中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12」を発射して以来、ひと月以上、追加の挑発を控えている。ここ数カ月間は月に2回、多いときは毎週のように挑発を繰り返してきたのに比べて、ペースは落ちている。

 これについて「米軍の戦略兵器の展開が奏功している」との評価もある一方、トランプ米大統領が11月上旬にアジアを歴訪するタイミングで、追加挑発に踏み切るとの見方もある。韓国紙の東亜日報は18日付で、「トランプ氏の11月7、8日の訪韓に備え、米軍は共同演習が終了した後も空母を朝鮮半島にとどめる」と報じた。

 ラヂオプレスによると、中国外務省の報道官は16日の定例会見で、米韓合同演習について、「すべての関係国が対話再開に役立つ方向に推移するよう推し進めて、反対の事をしないよう希望する」と米韓に自制を求めた。