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日立造船(株)【7004】の掲示板 2017/07/29〜2017/12/04

ブルームバーグ記事より、一部抜粋
h ttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-08-10/OU3BMY6S972801

2017年8月10日 09:10 JST

「性能的に断トツ」でもコストダウンが課題-量産体制の構築急ぐ

日立造船は、固体化した小型リチウムイオン電池の販売を2020年をめどに開始する。まずロケットなど特殊用途向けに展開し、将来的に多くの需要が見込める電気自動車(EV)への採用を目指す。市場環境に合わせて造船業を切り離しゴミ処理発電などのプラント製造を主力事業へと転換してきた同社は、電池開発をきっかけにEVにシフトする自動車業界での売り上げ拡大を図る。

  日立造船が開発中の全固体リチウムイオン二次電池は、正極と負極の間を満たしている電解質を固体化したことで従来の液体を用いたリチウムイオン電池に比べ耐久性や安全性に優れ、課題となっていた液漏れや小型化、暑さや寒さでの性能低下や充放電に伴う劣化の問題を克服。同社のプレス技術を用いて粉状の材料を電池に成形し、液体電池と同等以上の性能を有する技術を確立した。国内電池メーカーと組んでサンプル製品を製造し、EV向けでは本田技術研究所の性能評価も受けている。

  谷所敬社長は、従来のリチウムイオン電池に比べ「性能面では全固体電池のメリットは相当ある」とインタビューで述べた。ただ材料生産や成形工程の量産体制が築けておらず値段は通常のリチウムイオン電池に比べ1桁以上高くなるため、当初は高価格帯でも受け入れられやすい特殊用途向けに販売するという。将来的には自動車業界が主要な供給先になるとみて量産体制の構築を急ぎ、低価格化を図る考えを示した。