ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)名村造船所【7014】の掲示板 2016/12/24〜2019/09/26

三菱重工業と神戸発動機は10日、船舶用エンジン事業を統合すると発表した。同事業を手掛ける三菱重工子会社を神戸発動機に集約する方向で検討する。舶用エンジンの世界市場は欧州企業が圧倒的なシェアを握っている。三菱重工は独自技術で展開してきたが、出資先の神戸発動機に事業を移管し経営効率を高め、「日の丸舶用エンジン」を後押しする。

 三菱重工舶用機械エンジン(長崎市)と神戸発動機が事業統合する。世界的な造船不況を背景に船舶に搭載するエンジンの受注も伸び悩んでいる。事業統合の枠組みは今後詰めるが、「舶用エンジン事業を神戸発動機に集約する方向で検討している」(神戸発動機)という。2017年2月上旬をめどに最終契約を締結する。

 三菱重工舶用機械エンジンは2013年に三菱重工の舶用エンジン事業部門が独立して設立された。近年はエンジンの自社製造を縮小して同業他社からOEM(相手先ブランドによる生産)に切り替え、保守サービスや自社の「UE」ブランド製品のライセンス先の拡大で稼ぐ戦略を打ち出していた。

 神戸発動機は中規模船舶用のエンジン専業メーカーで、「UE」ライセンスの供与を受けてエンジンを製造してきた。2004年に三菱重工からの出資を受け、現在は三菱重工舶用機械エンジンが発行済み株式の33%にあたる株式を三菱重工から引き継いで保有している。

 世界の舶用エンジン市場では独マン・ディーゼル・アンド・ターボとフィンランドのバルチラの二大メーカーが強く、世界の機械メーカーにライセンス供与するなどして事業を展開している。