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黒田電気(株)【7517】の掲示板 2015/11/29〜2017/06/30

既にご承知の方もいらっしゃるように、いよいよ村上陣営の保有比率が30.54%まできました。あと3%弱増えれば株主総会の特別決議議案に対して拒否権を行使できることになります。これは、会社側にとってはきわめて脅威な存在となります。役員の選任や定款変更などの重要な特別決議が承認可決されない可能性が出てくるからです。しかも、全株主が必ずしも賛否を表明しないことや委任状を含めた出席株主の議決権の3分の2の賛成が必要であることを考えると、今の水準でも定時株主総会における会社側の役員選任議案が承認可決されないことも十分想定しうるレベルです。
それどころか、前回は否決されましたが、村上陣営からの株主提案が承認可決されることすらも想定できます。1月の通期業績下方修正発表に見られたように足元の業績の伸び悩みに加え、仲裁申し立てへの対応など、会社側にとっては厄介な問題を抱えてさらに外圧が高まりそうな気配です。また、株主の安定化を目論んだかにも見える配当政策も肝心な営業利益が予想を下回っており、公表の期末配当についてはすでに黄色信号が灯っていると言わざるをえない状況です。二期連続で期末配当予想を裏切る結果ともなれば、会社側の示す中期計画の見直しはもちろん、その責任の所在を株主から糾弾されることは想像に難くありません。
会社側が危機感をもって行動に出るのか、あるいは、このまま成り行き任せの対応に終始するのか、そして、6月の定時株主総会で何かが起こるのか起こらないのか、興味は尽きません。ひとつ言えるのは、今回の村上陣営には昨年の2倍近くに迫る議決権が握られているということです・・・。