黒田電気(株)【7517】の掲示板 2015/11/29〜2017/06/30
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pot***** 強く買いたい 2017年3月18日 08:30
>>805
(続き・スタート部分です。)
村上ファンドの村上世彰さんの長女、村上絢さん(C&IホールディングスCEO)と、日本株の投資信託で有名な「ひふみ投信」のファンドマネジャー、藤野英人さんの対談後編。前回は、この伊藤レポートが出され、それに伴って「コーポレートガバナンス・コード」、「スチュワードシップ・コード」が施行されたことにより、日本経済が新たな局面を迎え、変化が起こりつつあるという内容だった。
今回は、C&Iホールディングスの黒田電気への提案の内容、真意、そして今後のことなどをうかがう。
黒田電気に投資した理由と、臨時株主総会に至った経緯
藤野 では、いよいよ黒田電気の話をうかがいたいんですけど。
村上 これまでの話で出てきたコーポレートガバナンスや機関投資家の責任についての話などは全部この黒田電気の案件につながっています。黒田電気は国内トップの電子部品商社で、売上高3000億円、経常利益100億円ほどのきわめて優良な会社です。
我々が株を取得し始めたのは昨年末くらいからで、その時にはPBR(株価純資産倍率)1倍割れ、ネットキャッシュ(現金・預金、有価証券などの金融資産から有利子負債を引いた金額)が時価総額30%くらいと、こんなに割安な会社があっていいのかなという思いでした。
また、2012年12月にはPBR0.6倍とかなり割安にもかかわらず転換社債(株に転換できる社債)を発行していました。つまり株を増やして現金を調達しているのです。この時には現預金が100億円程度あったので、そんな安い水準で転換社債を発行する必要はなかったと思うのですが……。
藤野 PBRが1倍を割っているということは会社の資産より低い値段が付けられている。本来の会社の資産があるのに、経営や従業員がいることによって、その資産価値よりもマイナスだと市場からは評価されているわけです。それは会社の人たち、特に経営陣の価値が否定されているということであり、本来は屈辱的なことです。
村上 そんなに割安な株価になっているのなら本来は自社株買いをすることが合理的な資本政策で、グローバルにもよく行われていることです。しかし、黒田電気が行ったのはその逆の行動でした。(続く)
pot***** 強く買いたい 2017年3月18日 06:01
>>804
(中略・続きです)
10年後に日本は激変している。
そのチャンスを見逃すな。
藤野 村上さんは、10年、20年たった時に自分がどうなっていると思いますか。
村上 私は大学を卒業したあと外資証券で債券や為替の仕事をして、そのあと父の会社に入って2年間で株のイロハを父に教えてもらいました。基本的にマーケットはすごく好きなので、ずっとこの世界でやっていきたいという気持ちはあります。
10年後ということになると、日本の上場企業は完全に別の状態にシフトしていると思います。我々が今やっている内部留保の有効活用のような議論はすでに昔の話になっていて、ROEは欧米並みの15%が実現しているでしょうし、資本を無駄遣いしている企業を見つけてそれを適正化することで価値を上げるというような活動の余地はほとんどなくなっていると思います。
ここで国がこれだけの改革をしているので、それはまず間違いなく実現しているでしょうし、私たちも今そういう方向性で貢献したいなと思い活動しています。
(中略)
藤野 そうした意味で、ここからの10年というのはワクワクする10年ですね。こういう状況を27歳で迎えられて、その点は羨ましいです。僕なんかはこの状況を49歳まで待ってたんです。去年伊藤レポートが出て、やっと待ち望んだ状況が来た、という感じです。
村上 そういう意味で、自分が生まれたのは良いタイミングだったなと思います。