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日本ライフライン(株)【7575】の掲示板 2018/05/07〜2018/05/10

JLLファンの皆様こんにちは。
決算はさほど悪くなかったと思われるのですが、まさかここまでお下げになるとは思いもしませんでした。
まぁ上がると見込んで購入した方々もここまで信じたのなら最後まで信じてみては?と思います。
さて、本日は今年度発売となるハートライトについて私の知る限りでお話させていただきます。
以前もお話させていただきました通り、現在心房細動の患者さんは増加の一途を辿っております。その中で肺静脈隔離術(以下PVI)という、肺静脈から発生する上室性期外収縮をいわば心房にリークさせないという治療が根治術として現在行われています。
このPVIのネックな部分は何か?
正直時間がかかるのです。スーパードクターと呼ばれる人なら違うかもしれませんが、1人当たり4時間以上の手術時間を要します。それに加えて当然ながら技術を要しますので誰でも出来るという訳にもいきません。経験の浅いドクターともなれば治療時間も7時間、8時間となる事も…。
どうにかしてこのPVIの時間を短縮したい!そんな願いからか進化したのが、「クライオアブレーション」という技術です。
クライオアブレーションとは肺静脈にバルーンを留置し、窒素冷却を行うことで1度に「全周的」に隔離を行うものです。
これのすごいところは「経験の浅いドクターでも比較的容易にPVIをする事が出来る」というもの。まるで現在放送されているブラックペアンの「スナイプ」のようですね(笑)この手技により治療時間が大幅に短縮され、現在少しずつ各病院に浸透しつつあります。
今年度JLLさんから発売されるハートライトはクライオに次ぐ最先端のアブレーションシステムといえます。…というのも、今までのアブレーションでは放射線による透視や、超音波エコー、CT、3Dマッピングなど「目に見えないもの」をいわば「間接的に」映し出し、それをもとに焼灼を行なってきました。実際に目に見えるものではないので、位置が微妙にずれてしまったり、またきちんと円周性に焼灼出来ない事で電位が心房内に漏れ出してしまう。そんな事が起きていた為に再度場所を探したりせねばならず時間を要していたのです。
しかし、ハートライトは内視鏡を用いて「可視的に」「正確に」治療を進めていくものです。(間違えていたらすみません)バルーンを肺静脈に密着させ、内部からレーザーを用いて30度ずつ焼灼していくという正に画期的な技術です。これが世に出ると聞いた時に私自身も「ついにこんな時代が来たのか!」と思いました。
ただ…、私が一つ引っかかっているところがあります…。
それは「30度ずつ焼灼」ということです。30度ずつということは一つの肺静脈に対して最低でも12回手技を行わなければなりません。肺静脈は4つあります。つまり48回のレーザー焼灼を行なって初めてPVIをしたということになります。もちろん、今までのPVIでは100箇所近くを焼灼していたためそこから見てみればかなり回数は減っていると思います。またもしかしたら30度ずつをいっぺんに360度やってくれるものなのかもしれません。なのでそう考えれば4度で終わるのかもしれませんね。
ただ、あくまでも個人的な見解ではありますが、クライオとハートライトのどちらかを選べと言われたら…一度に360度隔離してくれるクライオの方が使い勝手が良いのではないか?と思います。冷却の方が焼灼よりも合併症も少ない気がしますしね。
確かにハートライトは画期的かつ最先端の技術です。受け入れられる施設も多い事でしょう。
しかしクライオアブレーションが浸透しつつある昨今でのハートライトは少々後手のように思わざるを得ません。
皆さまはハートライトにかなりの期待を寄せているようですが、医療現場の意見として私と同じように感じている方は少なくはないと思います。
この先、クライオよりももっともっと優れているところを増やしていき、外部に配信していく事を私は望みます。