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 マクニカネットワークスは2014年9月11日、データセンター側で動作させたAndroid OSを手元のiOS/Android端末からリモートで操作できるようにするソフト「RVMP(remotium Virtual Mobile Platform)」(以下、remotium)の提供を開始した。これを使うと、仕事用のAndroid OS領域を私物端末から安全に利用できるようになる。開発会社は米Remotium(リモティウム)。

 remotiumは、Android OSをリモート操作するためのVDI(デスクトップ仮想化)基盤ソフトである(写真1)。仕組みは、一般的なWindows OS向けのVDI製品と同等で、remotiumサーバーの上で、仮想マシン型のAndroid端末がユーザーごとに個別に立ち上がって動作する。シンクライアントの操作面では、Windows向けのVDIと異なり、タッチパネル操作を伝達する。

 Android OSを仮想デスクトップ型で使うことのメリットは、仕事用のOS領域と私物端末のOS領域を明確に分離できること。これによって、BYOD(私物端末の業務利用)を許可しながら、仕事用のAndroid OSを安全に利用できるようになる。また、データセンター側のAndroid OSだけを管理すればよいため、仕事用に端末を配布したりリモートで管理したりする必要がなくなる。

 仮想マシン(仕事用のAndroid端末)へのアプリケーションのインストールは、システム管理者が一元的に実施する(写真2)。ユーザーをグループ分けして、所属グループごとに利用可能なソフトを使い分けられる。また、私物端末の位置情報を利用することで、会社から離れた場合にアプリケーションの使用範囲を制限する、といった運用もできる。