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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/01/06〜2018/01/24

昨日の「Wall Street Journal」に面白い記事が載っていたのでその要約を以下に記します。

見出しは「サムスンの役回り、世界最大の設備投資で注目」
(エクソンとシェルの総額をも上回り、IT業界の支出をけん引)

以下、要点。
(1)2017年、設備投資企業ベスト10:
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの推計によると、サムスンは同年に半導体やディスプレー、その他の製品を作る新旧施設への投資を440億ドル(約4兆9300億円)にほぼ倍増させ、初めて世界の首位に躍り出た。これは、長らく多額の投資をしてきた ロイヤル・ダッチ・シェル と エクソン・モービル が同年に投じた金額の合計を上回り、2位の中国石油天然気( ペトロチャイナ )の290億ドルを約50%と大きく上回る。AT&T第6位、VW第8位など。サムスンによる440億ドルの設備投資は、スマホの曲がるディスプレー、スマホ上の写真を保存したりマルチタスクの高速処理を実現したりするメモリーチップが中心になる見込み。同年の設備投資の約3分の2の3.3兆円は半導体、3分の1の1.6兆円はディスプレー向け。

(2)サムスンの企業業績:
 サムスンがITサプライチェーンで果たしている中心的役割が注目された。17年10-12月期(第4四半期)の営業利益が15兆1000億ウォン(約1兆5700億円)に達するとの予想を発表した時のことだ。これが実現すれば、同社は3四半期連続で記録を更新することになる。
 サムスンの大きな賭けには、将来の生産拡大に向けた企業の投資意欲が回復していることが鮮明に表れている。そこで世界最大のスマートフォンメーカー、サムスンにチャンスが生じている。同社はアップル、デル・テクノロジーズ、 HPインク 、ソニーなどのサプライヤーでもある。こうした企業のスマホ、ノートパソコン、テレビはサムスン製の部品が頼りだ。

(3)世界の設備投資予測:
 ゴールドマン・サックス が17年10月に発表したリポートによると、世界の設備投資は4年連続で減少していたが、同年には増加に転じ、今後3年は年3.2%増える見通しだ。増加を主導するとみられるIT企業での増加率は年10%を上回りそうだという。
 IT企業の設備投資をけん引しているのは、インターネットに接続可能な機器の普及や何十種類もの超小型部品を製造する高い技術に対する需要だ。また、人工知能(AI)化の流れを受けて巨大なデータサーバーセンターが求められており、それには膨大な演算能力とメモリーチップが必要となる。

(4)サムスンの今後の設備投資予測:
 DRAMエクスチェンジによると、主なメモリーチップであるNANDとDRAMの価格は過去2年でいずれも2倍以上に上昇した。サムスンはDRAM市場の約半分とNAND市場の3分の1以上を握っている。
 S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、サムスンは向こう3年に約1100億$(約12.3兆円)近くを投資する予定。
 同社は、港湾都市・平沢の新工場に2021年までに14兆4000億ウォンを、華城にある新生産ラインに6兆ウォンを投じる計画だと述べた。ただ、タイミングや製品の詳細は明らかにしなかった。中国・西安の工場にも新しい生産ラインを追加する計画だが、詳細はまだ発表していない。

 サムスンの凄い投資意欲に感動した。
よって、Vテクの中・韓での受注拡大はゆるぎないと実感した。
韓国の子会社、V Technology Korea Co. Ltd.とVN Systems Korea Co. Ltd.の受注獲得に期待したい。