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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/05/09〜2018/05/15

本日、会社が決算を公表しましたので、私見を述べさせてもらいます。
昨日公開した私のシュミレイション案も参照しながら。

(1)4Q受注高併せて18・3期下期受注高に関して、
 会社公表受注高は369億円(=280(露光装置)+89(検査装置含むその他))で四半期別では過去最高(従来の最高額:1Qの252億円)を更新。露光装置受注比率:76%。下期全体で考えれば、露光装置受注額430億円で18・3期下期での受注比率:71%。
◎露光装置の納期は受注後約10~12ケ月であるので、2019・3下期の売上高並びに営業利益率向上に大いに貢献すると思われる。但し、納期延期がなければ。)

(2)露光装置受注並びにVテク受注推移:
2-1.露光装置:
2017・3期上期:80億円
2017・3期下期:180億円
2018・3期上期:130億円
2018・3期下期:510億円
◎利益率の高い露光装置の受注が堅実に拡大している。
2017・3期上期:342億円
2017・3期下期:409億円(+19%)
2018・3期上期:486億円(+19%)
2018・3期下期:609億円(+25%)
◎企業成長のピークアウトの根源は受注が低迷することであるので、受注が成長している間は次期決算も伸長する。

(3)2018・3期注残と2019・3期売上高に関して、
   18・3期注残は過去最高の1167億円で下記の様に順調に推移している。
   2017・3期上期: 580億円
   2017・3期下期: 723億円
   2018・3期上期: 977億円
   2018・3期下期:1167億円
◎注残は次期売上高に貢献するので増大するのはいいが、並行して、生産能力拡大を図る必要がある。
◎19・3期の会社売上高計画が注残に比較して過小計画になっているのは急激に露光装置の受注が18・3期に急拡大したので、その生産能力に限界があるのではないかと思われる(私的な意見だが)。露光装置の日本での委託生産基地では、特殊光学系の精巧な露光装置を製造できる企業はウシオライティングか清和光学製作所しか思いあたる企業は存在しない。キャノンでさえも露光装置の受注拡大で今期生産能力を50%拡大している。

(4)営業利益率に関して、
 2018・3期4Qの営業利益率が22.3%(対3Q比:+3%の大幅向上)になるとは驚き(私案では20.5%)であった。更に、2019・3期営業利益率を20.1%に設定しているのも凄い(私案では19.5%)と言わざるをえない。この営業利益率の拡大要因は露光装置の売上高比率が拡大している証拠だと思われる。今後も、露光装置の受注拡大により、純利益拡大に貢献する度合いが一層高まると予測される。

(結論)
 急激な露光装置受注拡大のために委託生産能力が追い付かなかったために、2019・3期の売上高を注残に比較して、過小計画に踏み切ったように感じられる。
 しかし、一方では、露光装置の売上高比率拡大により純利益は、2017・3期:+43%、2018・3期:+51%と初期決算設定に対して、上方乖離したように、2019・3期も+50%ぐらい純利益が上方乖離して、EPSも2500円/株ぐらいになるだろうと推測される。引き続き受注拡大が期待されるので、露光装置の生産能力拡大は今後のVテクの課題と思われる。