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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/07/07〜2018/07/24

 続いて、6月の有機EL照明・車載用有機ELパネル・デジタルウィンドウ関連情報を記載する。

(8)有機EL照明関連:
 世界有数の有機EL照明企業の一つであるエコリカは、有機EL(OLED)パネルを仕様したデスクライト「ecorica OLED SKY」を6月20日に発売した。価格はオープンプライス。店頭予想価格は47,500円(税抜)。スライドタッチによる直感的な操作で、7段階の調光が可能。
 本体サイズは322×279×384mm(幅×奥行き×高さ)。重さは960g。色温度は4,000K(白色相当)。平均演色評価数はRa90。全光束は95lm~500lm。定格寿命は約40,000時間。消費電力は2~11W。
 薄くて軽い面発光型の光源、有機ELパネルを採用したデスクライト。自然にやわらかく広がる演色性の高い光が特徴。ブルーライトや紫外線が少ないため、光が当たり続けることによる対象物の色あせ(退色)を防ぐとする。
 面発光なので「まぶしさ」や「対象物の強い影」など、人体のストレスとなる要因が少なく、学習や読書はもちろん、長時間のデスクワークにも適しているという。
エコリカでは、有機EL照明をデスクライトという身近な照明器具として量販店   を中心に販売展開することで、有機EL照明の認知をさらに高めていく方針。
  市場調査エレクトロニキャスト社による5月発行の「OLED Lighting Global Market Forecast 2017-2027」によれば、
2017年の世界有機EL照明市場は187.6百万$。2022年までCARG49.7%の高成長で、2022年には1.4B$、2027年には8.1B$になると予想されている成長市場である。
 Vテクも有機EL照明の開発・販売を手掛ける企業を子会社化したが、Vテクとしての有機EL照明事業戦略が明らかにされていない。事業戦略の明確化を希望したい。

(9)車載用有機ELパネル:
 メルセデス・ベンツから、6月20日に新型Sクラスクーペ/Sクラスカブリオレが発売されました。両モデルともにダイナミックなデザインは従来から受け継いでいて、新型は前後のデザインが刷新され、よりスポーティな印象を付加したとしています。
 リヤで目を惹くのはコンビランプ。非常に薄い有機物の層をガラスプレートに印刷し、片側33枚の有機ELパネルをリヤコンビネーションランプに使った凝った作りになっています。これにより、ランプ内で浮いているような先進的なデザインになり、解錠/施錠時にはリヤコンビネーションランプの各ランプが流れるように点灯する「カミングホームファンクション機能」も用意。さらに、全方向に均一な発光がされるほか、周囲の状況に合わせて照度を調整するなど、機能性も兼ね備えている。

(10)デジタルウィンドウ:
 有機ELパネルメーカーのJOLED(東京都千代田区)は6月27日、“スマートなデジタル窓”をうたうインテリアディスプレイ「Atmoph Window」(アトモフウィンドウ)を販売するアトモフ(京都府京都市)と協力し、有機ELパネルを採用したアトモフウィンドウの新モデルを「第9回DESIGN TOKYO」に参考展示すると発表した。
 既に、LGディスプレイも「デジタルウィンドウ」の実証実験を公開したが、JOLEDも
「第9回DESIGN TOKYO」(東京ビッグサイト:7月4日~6日)に展示すると公表した。
 アトモフウィンドウは、窓を模したフレームにフルHD解像度の液晶パネルを縦に収め(1080×1920ピクセル)、世界500カ所以上で4K撮影したという風景動画を映し出すインテリアディスプレイ。ARM Cortex-A5プロセッサやH.265のハードウェアエンコーダーを内蔵し、Wi-Fiでダウンロードした風景映像を内蔵ストレージ(32GBもしくは128GB)に保存して再生できる。時刻や天気、Googleカレンダーといった情報の表示も可能だ。
 人感センサーを利用したジェスチャー操作に加え、スマートフォン用アプリ(iOS/Android)やスマートスピーカー(Googleアシスタント、Amazon Alexa対応)からの操作にも対応している。
 アトモフの姜 京日(かん きょうひ)CEOは、有機ELの高いコントラスト性能に触れ、「私たちは限りなく風景映像がリアルで自然に感じられるデジタル窓を作りたいと思っていて、そのために有機ELは必然と以前から考えていました。多様なサイズを展開していくために印刷方式の有機ELディスプレイはまさにぴったりで、その可能性にわくわくしています」とコメントしている。

次回は、市場調査会社HIS MarkitのシニアディレクターDavid Hsieh氏へのインタビューの要約版を最後に。