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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/08/31〜2018/09/28

9月になったので、8月のディスプレイ情報をまとめて注目すべき情報のみを記載します。

1. OLEDディスプレイ市場:
 DSCC調査によると、2018年Q2もQ1に続いてOLEDパネル出荷面積は対前年同期比続落した。2018年予測は対前年比増加だったが。その要因は?今後のQ3、Q4予測は?

2. スマホ4~6月出荷台数:
 注目すべきは、ファーウェイが対前年同期比41%増でシェア第二位に躍り出たこと。サムスン電子とアップルの2トップ体制が崩壊したのは直近7年ぶりのこと。首位サムスン電子は10%減。世界スマホ出荷台数は3四半期連続前年を割り込む。
成熟期を迎えたスマホ総需要はしばらく停滞が続くか?

3. TV企業出荷及びOLEDTV用パネル出荷:
 1~6月のOLEDTV用パネル出荷面積は、DSCCによると、前年同期比30%増の300万㎡に迫る高成長だった。その要因は?
ドイツベルリンで30日開催された「国際家電博覧会」で、サムスンがQLEDTV,LG電子はOLEDTVでそれぞれ8K大型TVを公開し、商品化を発表した。その反応は?
今年上半期注目すべきは、中国のTVメーカー、世界3位のTCLが23.2%増、ハイセンスが27.2%増。いずれも、国内市場から海外進出を増加させたこと。TCLは欧州でもトップ3に入ってきた。さて、中国市場シェア1位のTVメーカーのハイセンスのOLEDTV陣営合流が引き起こす現象とは?

4. OLED製造装置設備投資:
 DSCC調査報告によると、世界OLED製造装置設備投資の2018年、2019年は2017年の急増(対前年比2.3倍増)から一転して2年連続対前年比それぞれー28%、-31%と大幅に減少すると予想されている。サムスンディスプレイの新工場延期・凍結、中国4社の追加設備投資延期による。中国企業は追加投資よりも初期設備投資ラインの歩留り改善に集中。先行するBOEのOLEDディスプレイ歩留りさえもサムスンの品質評価基準適用ではサムスンの1/4と低迷。一方、LGDは中期的な設備投資総額を見直し発表したが、中国新工場建設は予定通り進めると。2020年設備投資回復の条件は?

5.インクジェットプリンティング方式生産:
 大型TV及び車載用として、該生産方式を開発・導入しようとしている企業はBOE他4社に増大。第6世代OLED投資(蒸着生産方式)を中止して次世代の製造工程であるインクジェットプリンティングの具体的な装置性能と投資規模を決定した企業は?

6.VR用UHD用高解像度OLEDパネル:
 サムスンディスプレイが蒸着装置の蒸発源を従来のリニアソース方式を差別化変革して製品の性能及び生産性を改善。今後の新工場設立の際にはこの革新的な技術を適用か?

7.OLED材料関連;
 キューラックスの開発したハイパーフローレッセンスをサムスンを含む3社が試験結果に対して高評価を与える。日本発の発光原料が2020年には世界を驚かすか?4~6月期売上高が前年同期比45%減の世界最大の有機EL用燐光発光材料メーカー、ユニバーサルディスプレイコーポレーション(UDC)も青色燐光発光材料の開発に着手しているが、商用化の時期は明言せず。
 更に、韓国でシェアを伸長させ、実現が難しい青色で世界的な技術を保有する出光興産は今後、中国に新工場を設立して2020年稼働を目指す。販売拠点も韓国から中国へ移す方針か?

8.マイクロLED:
 VR/AR高解像度用として、サムスン含む3社の開発競争激烈。LGDがグーグルと共同開発して一歩抜け出したか?

9.日本2社の方針:
 JDIは中期経営計画を見直し、2019年を目指していたOLED投資を先送り。
 中大型有機ELパネルを効率よく生産するための投資資金1000億円の出資を募っているJOLEDは4社から470億円調達したが、残り500億円強の調達を中国企業と交渉するも苦戦。そのため、大型TV向けパネル製造ライセンスの外販に踏み切る。中型パネルに生産関連の投資を集中させ2020年に本格生産目指している。さて投資資金を確保できるか?

10.注目OLED関連企業:
 ◎パイオニア:
 店舗空間を総合プロジュースする吉忠マネキン(株)と提携して、メイク用有機EL照明に進出。第一号店は、そごう横浜店のビューティー・コスメフロア。自然色に近い有機ELはメイク時の使用に最適とのこと。今後、肌解析用美容機器にも波及させるか?
 ◎モトローラモビリティ:
 世界初、5G通信を可能にする「5G moto mod」に対応して、将来的に「5G OLEDスマホ」として利用することができる「moto z3」を米国キャリアのVerizon向けに480ドル(約5.3万円)で発売すると発表。今年開催されたサッカー・ワールドカップでは、ストリーミング回数に対して視聴遅延が約20%も生じた。単に、視聴遅延改善と通信速度が高速化されるだけでなく、増大している人口密集エリアでのトラヒック需要に耐えうるネットワーク網を構築することが可能になるだろうか?
 現時点で、2019年以降、5G通信可能OLEDスマホに参入する計画を持っている企業は何處か?
◎韓国のディスプレイ製造装置企業:
 サムスンディスプレイの新規投資凍結、中国ディスプレイ企業の追加投資先送りにより、韓国でも、ディスプレイ装置企業が受注急減で上期の業績が低迷または成長鈍化し株価も半減以下と急落している。急成長してきた韓国のディスプレイ製造装置メーカーが危機感をあらわにしている。
 例えば、熱処理装置企業の上期業績低迷のテラセミコンと上期業績成長鈍化のビアトロンの株価が以下の様に60~66%急落している。来年もディスプレイ装置市場の低迷が継続すると予想されているので、現状の株価が維持できるか不透明だと証券アナリストは予測している。

テラセミコン:38350→13000ウオン(-66%)
ビアトロン :27000→11000ウオン(-60%)