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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/09/29〜2018/10/13

(その2)
6. 有機ELTV:
6-1.スカイワース:
昨年、世界OLED TV市場でスカイワースは、LG電子(74%)、ソニー(12%)、パナソニック(4.4%)に次いで4位(3.2%)のシェアを占めた。中国のTVメーカーの中ではトップである。そのスカイワースはOLED TV生産量を増やして、世界市場シェアを拡大してプレミアムTVブランドの地位を確保するという目標を立てた。OLEDTVパネルはLGディスプレイから調達する。
最近、OLED TV陣営に合流した中国のハイセンスとシャープも強力なブランド力で、中国市場でのシェアを拡大しつつあり、OLED TV市場で各企業の競争が激化してきた。
6-2.BOE及びチャイナスター:
現在、両社は蒸着方式によるスマホ用中小型OLEDディスプレイ生産において、歩留まりが低く品質並びにコストダウンで技術的に苦慮してサムスンディスプレイの足元にも及ばないが、今後の中国OLEDTV市場拡大を予測して、安価な設備投資によるディスプレイコストダウンが容易なインクジェット印刷方式で大型OLEDパネルの生産をするための開発準備を並行して着々と進めている。まだ、公式には量産時期や生産数量計画などは発表していないが。関係者によると、今後の新規投資は蒸着生産方式からインクジェット生産方式に移行するだろうと噂されている。
6-3.LGD:
LGDのOLED事業は5年も赤字が続いている。この度、TVメーカーの需要が拡大してきたので、収益性を高めるためにOLEDパネルの小幅引き上げを断行した。
市場調査会社IHSマーキットはLGディスプレーが第2四半期OLED TVパネルの価格を55インチから77インチに渡って平均2.5%引き上げたと報告した。これにより、平均供給価格が695.50ドルから712.50ドルに上方修正された。実際にOLED TVパネルは昨年初め800ドル以上で価格形成されていたが、持続的に600ドル台後半まで下落していた。これにより、業界では、今年第3四半期に、LGディスプレーがOLED TVパネル事業部門で史上初の黒字を達成すると予想している。また、ある関係者は、「LGディスプレーが世界で唯一の大型OLEDパネルを供給しているだけにセット価格を下げて、より多くの消費者を引き寄せながらも、この事業で最大限の利益を取る戦略を続行し、早ければ、2019下半期~2020上期に稼動開始する中国の工場の量産化が順調に進めば、今後の利益幅が大きくなることがある」と予想している。
7.クリスタルサイクル:
昨年の中国の液晶ディスプレイ生産急増と有機ELディスプレイ新工場の歩留まり低迷、更に、スマホ世界販売台数鈍化により、半導体の「シリコンサイクル」に匹敵するディスプレイ産業の「クリスタルサイクル」にも変化が生じてきた。伝統的に、ディスプレイ産業では、2年ごとにパネル供給と需要の流れが変わって、パネル価格が形成されてきたのが「クリスタルサイクル」である。
先ず、液晶ディスプレイに関しては、昨年、BOEが大型液晶パネル工場を合肥(B9)で量産稼働させ、国別では、韓国を抜き中国が世界一の生産能力(面積換算)を確保した。よって、昨年下半期からLCD供給過剰が発生した今回のパターンは、従来の流れよりも価格の下落幅がより深く、低迷時期も長くなった。パネル供給が需要を超えると、製造メーカーが生産量を減らすなどで自己救済策を採ることが一般的であったが、生産比重が大きく国家戦略推進の中国では、従来のような変化が発生することが難しいからである。 液晶新工場稼働計画においては、新たな動きが見られる。業界筋によると、BOEも合肥に続き、2拠点目の10.5世代液晶パネル工場(B17)稼働計画(2018年下期装置発注開始、2019年3Q装置納入開始、2020年1Q量産開始)の先延ばしを検討していると。
有機EL関係では、中国最大の企業BOEが成都(B7)、綿陽(B11)に続き、重慶に建設予定だったB12工場(2018年下期装置発注開始、2019年下期装置納入開始、2020年2Q量産開始計画)を先延ばしした。さらに、B11工場の追加投資も先送りした。また、2021年に稼働計画を予定していたB15工場も2022年以降に遅延されると見られている。スマホ市場の低迷により、サムスンディスプレイが中小型向け有機ELパネルの新規投資を凍結したことと、B11工場の初期投資生産ラインのOLED歩留まり向上に苦戦しているため。BOEだけでなくCSOTなど中国OLED生産企業3社も歩留まりが低迷して初期生産で苦戦しており、追加投資を先送りしている。そのため、中国OLED企業では、OLEDで技術格差が大きい韓国からOLED技術者の引き抜きが頻繁に行われているとの噂が絶えないのが現状である。
8.アップルウオッチ:
アップルは、12日、米カリフォルニア州にあるアップルパーク(Apple Park)内スティーブ・ジョブズ・シアター(Steve Jobs Theatre)で、以前より大きくなった画面にヘルスケア機能を強化したApple Watch Series 4を発表した。Appleは今回の発表で、Apple Watch Series 4にLTPOという新しい技術を導入することで、電力効率を向上させたと明かし、注目を浴びた 。LTPOはLow Temperature Polycrystalline Oxideの略語で、電荷移動度が優れたpoly-Siと低電力駆動が容易なIGZOの利点だけを活かしたTFTの一種である。LTPO TFTは漏れ電流が少なく、オン・オフの特性が良いため、消費電力は下がり、バッテリーの持続時間は延びる。Apple Watch 4のディスプレイはLG Display製のプラスチックOLEDで、最大輝度は1,000 nitである。

Apple Watch Series 4の価格は、GPSモデルは399米ドルから、セルラーモデルは499米ドルからとなる。予約注文は9月14日から受け付けを開始しており、発売は9月21日の予定。
突然ですが、今月をもって、ディスプレイ情報の収集並びに掲載を当分の間中止することにしました。
思えば、2016年2月の平田機工の決算を契機にして、ディスプレイ情報の収集を投資仲間と一緒に始め、2016年5月のVテク決算発表直後から平田に続きVテクの株式投資(平田は昨年11月、Vテクは今年5月卒業)も始めて約2年半、業界関連の専門情報を中国、韓国、台湾から業界関連誌や知り合いの業界関係者からの情報を中心に収集して投資仲間の翻訳手助けも借りながら楽しくやってきました。
中国語も勉強しながら、台湾や中国業界専門誌も少し解読できるようになりました。
最後に、皆さんのディスプレイ企業への今後の長期投資が報われることを祈って終結掲載といたします。掲載情報に対するコメント、ご支援に対して御礼申し上げます。

  • >>108

    9/30のMOKさんの投稿より

    > 6-2.BOE及びチャイナスター:
    > 現在、両社は蒸着方式によるスマホ用中小型OLEDディスプレイ生産において、歩留まりが低く品質並びにコストダウンで技術的に苦慮してサムスンディスプレイの足元にも及ばないが、今後の中国OLEDTV市場拡大を予測して、安価な設備投資によるディスプレイコストダウンが容易なインクジェット印刷方式で大型OLEDパネルの生産をするための開発準備を並行して着々と進めている。まだ、公式には量産時期や生産数量計画などは発表していないが。関係者によると、今後の新規投資は蒸着生産方式からインクジェット生産方式に移行するだろうと噂されている。

    ⇒恐れていたことがまことしやかにささやかれている。

    > 7.クリスタルサイクル:
    有機EL関係では、中国最大の企業BOEが成都(B7)、綿陽(B11)に続き、重慶に建設予定だったB12工場(2018年下期装置発注開始、2019年下期装置納入開始、2020年2Q量産開始計画)を先延ばしした。さらに、B11工場の追加投資も先送りした。また、2021年に稼働計画を予定していたB15工場も2022年以降に遅延されると見られている。スマホ市場の低迷により、サムスンディスプレイが中小型向け有機ELパネルの新規投資を凍結したことと、B11工場の初期投資生産ラインのOLED歩留まり向上に苦戦しているため。BOEだけでなくCSOTなど中国OLED生産企業3社も歩留まりが低迷して初期生産で苦戦しており、追加投資を先送りしている。そのため、中国OLED企業では、OLEDで技術格差が大きい韓国からOLED技術者の引き抜きが頻繁に行われているとの噂が絶えないのが現状である。

    ⇒ここのところ全く新規受注NRが半年以上出ていないという、ここ二年にはなかった現象の背景には新規設備投資の先細りが現実としてあるのだろう。そうなってくると受注残は潤沢にあるとはいえ、先送りに伴う売上計上の激減は当然視野に入ってくる。それどころか今後の受注計画ですら当初計画の大幅修正をせざるを得ない状況であろう。2Qを底に受注回復としていた 会社のコメントとは真逆に、来月の2Q決算短信とともに年間計画の大幅下方修正が出される可能性も否定できない。そうなると10000~5000円までの大幅下落の可能性も現実性をあびてくる。今のうちに空売り入れておくのも方策かもしれない。

    > 突然ですが、今月をもって、ディスプレイ情報の収集並びに掲載を当分の間中止することにしました。
    > 思えば、2016年2月の平田機工の決算を契機にして、ディスプレイ情報の収集を投資仲間と一緒に始め、2016年5月のVテク決算発表直後から平田に続きVテクの株式投資(平田は昨年11月、Vテクは今年5月卒業)も始めて約2年半、業界関連の専門情報を中国、韓国、台湾から業界関連誌や知り合いの業界関係者からの情報を中心に収集して投資仲間の翻訳手助けも借りながら楽しくやってきました。
    > 中国語も勉強しながら、台湾や中国業界専門誌も少し解読できるようになりました。
    > 最後に、皆さんのディスプレイ企業への今後の長期投資が報われることを祈って終結掲載といたします。掲載情報に対するコメント、ご支援に対して御礼申し上げます。

    ⇒高値の5月で「卒業」されたMOKさんの先見の明に改めて敬服します。またこれから貴重な情報がしばらくなくなるのかと思うとさびしい限りですが、またお会いしましょう。