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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/12/09〜2019/01/16

(その3)
続いて、CSOTとVisionoxに関して:

◎CSOT:
 武漢に第6世代OLEDライン(T4)を350億元規模の設備投資をして2017年から工場建設を開始していたCSOTも2018年11月に約60万坪規模の工場建設を完了した。2018年後半から発注を開始した装置の導入を2019年に完了し、試験生産を経て2020年には量産開始が目標という。蒸着装置(キャノントッキ製)を始め前工程装置のほとんどをサムスンディスプレイと同じ装置で構成したプロセスだということです。生産能力は月産最大45000枚(通常は30000枚)規模と言われている。
生産はフォルダブルOLED用に主力を置いていく計画である。

◎Visionox:
 2017年に追加投資を発表後、沈静化していたVisionoxも動き出した。Visionoxも地方政府と共同で合計440億元を投入する計画の第二の6世代フレキシブルOLED新工場(V3)の起工式を遅ればせながら12月27日に挙行した。月3万枚の生産能力の規模で作られる予定。早ければ、2019年末にも製造装置発注を開始する見込み。2021年稼働開始を目指すとしている。更に、第三のフレキシブルOLED工場V4の投資のために、現在、建設拠点を検討中とのこと。VisionoxのXiuqi Huang博士は、「2018年から2020年まで6∼8型相当のスマートフォン用フルスクリーンOLEDと折り畳み型(Foldable)OLEDの開発を目指している。2021年以降は6∼12型相当のスマートフォンやノートパソコン用、車載用フレキシブルOLEDを開発する予定だ」と述べたとのこと。

 上記の様に、LCD同様OLEDの自給率も高めるために、中国政府・地方政府・企業が協調して、継続的に実施しようとする投資戦略は、米中の貿易戦争勃発に躊躇することなく、若干当初計画よりも遅れてはいるが、推進されていることだけは明白である。中小型ディスプレイ市場の成長性、LCDのような供給過剰懸念や財務悪化面などは無視して。