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(株)ブイ・テクノロジー【7717】の掲示板 2018/12/09〜2019/01/16

>>864
 sakさん、お久しぶりです。Vテクにとって懸念されてるように、蒸着方式→印刷方式のディスプレイ生産方式の流れが徐々に進行しているようです。中国の6社の内4社もカチーバからインクジェットプリンティング装置を購入して試作を開始しています。更に、これから述べますSMDの新規QD-OLEDラインでは、青色以外の画素形成方法では印刷方式を採用することが決定しています。今後のディスプレイ生産方式を決定づけるカギを握るのはSMDの新規投資生産ライン如何でしょう。ディスプレイの今後の車載やVR市場拡大のためにはコストダウンが最も需要な戦略でしょう。2つのコストダウン戦略、即ち、印刷方式への展開で設備投資の削減と歩留まり向上技術の容易度、大型基板への移行と基板混在生産が実施されるでしょう。注目すべきはSMD並びにLGDのコストダウン戦略投資です。

 次に韓国2社の設備投資状況を述べよう。2018年は韓国2社の設備投資先送りのために、装置受注シャットダウンで特に設備や関連材料の韓国供給会社の財務状況が赤字に転落し、株価もピーク値の1/3~1/4以下に急降下している。そういう状況の中で、SMDとLGDの今後の設備投資が注目されている。

◎SMD:
 アップルやサムスン電子のスマホ販売市場低迷で、サムスンディスプレイはスマホから車載用に大きく舵を切り替える戦略を公表はしてないが検討中という。サムスンディスプレイが2018年、中小型OLEDの新規投資を先送りしたので、設備投資市場が急激に縮小した。OLED業界によると、新しい大型ディスプレイ投資の可能性を検討して大幅なコストダウン戦略を推進するしかない状況になっているという。

 そのため、サムスンディスプレイが2019年中に新規QD-OLEDパイロットラインに投資するかどうかが注視されてきた。そして、12月末、サムスンディスプレイは、最近、QD-OLED事業計画を策定し、外部投資家と共有したとういのだ。その内容は、投資規模1~2兆ウオンで量子ドット有機EL(QD-OLED)ラインのパイロットラインと量産ラインを構築するという。パイロットラインは現在LCDを生産しているL8ラインに構築する。初期設備投資は必要最小限に抑えて。最終的なパイロット生産能力は月24000枚規模。QD-OLEDの青色は蒸着方式、赤と緑をインクジェットプリンティング方式で世界初の試行生産だという。次世代の大型ディスプレイ市場をにらんだ技術開発も同時並行で進行させる戦略を選択した。第8世代蒸着装置の開発をキャノントッキに、大型インクジェット印刷装置の開発をカティーバに既に委託しているという。 寿命の長い青色材料開発とQD-OLED構造並びにプロセス技術も同時に開発するという。今年春ごろには、パイロットラインの詳細を公表できるかもしれないという。QD-OLEDの量産化時期は2021~2022年を目標にしているとのこと。
 サムスンディスプレイは2016年のA3工場から3年ぶりの大型投資の再開である。サムスンディスプレイが2017年に新たに建設した第6世代フレキシブル有機EL(OLED)の生産工場のA4を再稼働開始した。中国のスマートフォン業界からのフレキシブルOLEDの注文が得られたので。業界によると、サムスンディスプレイは、2017年末~2018年初頭にかけて数ケ月間試行稼動を中断したA4はLCDを製造していたL7-1ラインをフレキシブルOLEDに切り替えたライン。2018年初めに量産が目標だったが、急激にフレキシブルOLEDの注文量が急減し、試験稼働が延期された。 サムスンディスプレイは、数ヶ月間停止状態となっていたA4工場で生産を2018年年末に再開した。他の生産ラインに転換配置した人材をA4に配置替えするなどの準備に入ったがまだフル稼働には遠く及ばない。

 業界関係者によると、「SMDがQD-OLEDパイロットラインの投資後、順調にパイロット生産を立ち上げ、正式な量産投資に繋がることを期待している。また、ディスプレイ業況が低迷の中で、新規技術開発投資を先行すれば、ディスプレ競合企業にも好影響を及ぼす」と期待されている。