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理研計器(株)【7734】の掲示板 2015/04/29〜2023/05/12

兵庫県姫路港沖で昨年5月、石油タンカー「聖幸丸」(998トン)が爆発し、5人が死傷した事故で、運輸安全委員会は17日、石油タンク内の可燃性ガスを除去する作業をしないまま、船長がガスバーナーを使用して引火したのが原因とする調査報告書を公表した。

 安全委は全国の船舶所有者や管理者などに、乗組員へのガス除去についての教育・訓練を徹底するよう求めた。

 報告書によると、船長らは事故直前、石油タンク内に出入りするハッチの扉の部品が固着しているのをバーナーで焼いて動くようにする作業や、研磨機でタンクのさびを落とす作業をしていた。

 タンカーは事故の6日前に関西電力相生発電所(兵庫県相生市)で原油約2千キロリットルを降ろし、ほぼ空となったタンクは可燃性ガスがたまりやすい状態だった。

 船長らは原油を降ろした後、タンク内のガスを送風機で除去する措置をせず、バーナーを使う作業前にも周辺のガス検知をしていなかった。

 事故は昨年5月29日午前に発生。タンカーは爆発の約10時間後に沈没し、船長が死亡、乗組員4人がやけどなどの重傷を負った。タンカーは広島県大崎上島町の聖朋海運が所有していた。