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キヤノン(株)【7751】の掲示板 2018/09/07〜2018/09/21

>>496

       キヤノンの今2018年12月期は増益幅縮小。来期は微増収微増益に
 カメラ、事務機大手のキヤノン(7751)は今期第2四半期決算でかろうじて堅調さを維持した。

 しかし、当初の会社側計画よりも、足元の業績は厳しいのが事実だ。第2四半期決算発表後、会社も従来の予想を引き下げ、今18年12月期売上高4兆1200億円(従来予想比4.2%減)、営業利益3785億円(同6.3%減)とした。増収増益ではあるものの、営業利益率は悪化している。

 増益幅縮小の要因は(1)外部要因、(2)売上構成変化、(3)市場縮小を挙げられる。(1)外部要因としては、まず有機EL蒸着装置が有機ELパネルの調整期に入ったために、顧客から納入延期要請が来ていることなどがある。(2)売上構成の変化としては複合機などオフィス向け商品で原価率が高いものなどが増えたたことが影響している。

 (3)市場縮小は主にカメラ事業だ。プリンターや複合機も市場は縮小傾向だが、カメラは当初想定以上に市場縮小の煽りを受けている。ミラーレスカメラは伸長している。高単価の一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラが苦戦。平均単価も下落基調で推移。会社側は市場が縮小する中で販売台数と利益を維持するため、シェア拡大と販売単価引き上げに躍起だ。9月5日にはフルサイズの高級ミラーレスカメラを新たに投入すると発表。ソニーが強いミラーレスカメラ市場でシェアを急拡大させ、高級化で単価を引き上げる狙いを見せる。

来期は外部要因が解消して、医療機器など「新規事業」が伸長すると見て表記程度の増収増益を見込む。

(百万円)    売上高  営業利益 経常利益  純利益 1株益¥ 1株配¥
◎本2018.12予 4,120,000 378,500 410,000 280,000 259.3 160-165 
◎本2019.12予 4,200,000 386,000 417,500 285,000 263.9 160-170 
◎中2019.06予 2,000,000 180,000 200,000 140,000 129.7 80 

長期フォルダーとしては、安定した収益だ。