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任天堂(株)【7974】の掲示板 2018/05/30

付加価値は実空間上から情報通信空間上に移行しつつある。消費を楽しむのは脳だが、その脳に情報を伝えるメディア、媒体が物からコンピュータに入れ替わりつつあるということだ。なぜ媒体の移行が緩慢なのか、一挙に移行が進まないかというと、付加価値がコンピュータ媒体に乗るためには、コンピュータ媒体の方の進歩が必要で、コンピュータの進歩は半導体製造技術の進歩が必要だからだ。この半導体製造技術の進歩とは半導体製造プロセスの微細化のことだ。

昔は銅線で素子を結線していた。それがプリント基盤になり、シリコンの集積回路になり、回路とか半導体を一挙に写真原理で焼き付けられるようになり、その焼き付ける光の周波数が高くなることで微細化が進み、もう可視光線では荒くなってしまい、今では紫外線を使うところまで来ている。また、平面でなく、立体的に回路を形成するようになっている。まだまだ微細化する。メモリは64階建の高層ビル群みたいになっている。

また基板も、プリント基盤から、シリコンの基盤に変わりつつあり、システム全体の高集積化も進んでいる。

もうT2の時代の技術などは時代遅れになっている。SFすら過去になりつつある。小型ドローンが数千円でどこでも買える。事実が想像を超えている。もうグーグルは世界のセンターを専用線で接続している。

その半導体技術の進歩によるコンピュータ技術の進歩の最前線が、一万円で買えるUnix を搭載した高性能なシステムボードとして市販されている。

スイッチに採用されているNVIDIA のTegra X1だ。それこそ二、三十年前なら数億円はしたシリコングラフィックの大型サーバと同等のシステムが手のひらサイズになり一万円で買える。

しかもソフトウエア環境や開発環境、アプリケーション環境などは、それらに搭載されていたものが正常な進化し、しかもそれらはほぼタダで提供されている。

周辺機器も素晴らしく進歩し、小型化し、低価格化している。

それらの成果の結晶がスイッチだ。

しかもスイッチは任天堂が作り、任天堂はコンピュータ上で動く楽しソフトの世界の総元締めの企業だ。

この一年で任天堂がスイッチ用に出したソフトがどれほど売れているかは、海外の集計サイトを見れば一目でわかる。さらに子供に遊ばせて見れば他との違いは歴戦とする。アリに砂糖と砂を与えて選ばせているようなものだ。

高性能なUnix コンピュータと任天堂との出会いは、正に鬼に金棒ということだ。

自分が任天堂は大化けすると確信している理由はこういうことだ。

しかし残念なことに、市場の認識はここまでは来ていない。まあそれは当たり前のことで、そもそもコンピュータの本質など誰もわからないからだ。たまたま自分は理由があって詳しいだけの話だ。

ここに市場との認識のギャップが生じている。自分の認識は市場よりも数年は先にある。今の任天堂の株価は、数年後の評価と比較すると安いと自分には認識できる。それだけのことだ。