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伊藤忠商事(株)【8001】の掲示板 2017/11/14〜2018/01/13

続き

 だが、物流などの構造的な問題や穀物市況、競争環境の悪化に苦しみ、丸紅は15年3月期に約500億円、双日も17年3月期に約82億円の損失を計上。三井物産は16年3月期にも85億円の損失を計上した。止血はしたものの、その後も干ばつによる不作などもあり、赤字と黒字を繰り返す状態にある。

 今期は豊作だったものの、市況が低迷し、取り扱い量が減少。ガビロンは17年4―9月期に当期利益は17億円となったが、丸紅は食料部門の通期の当期利益見通しを期初から20億円引き下げた。

 ただ、双日はブラジルの穀物市場としての重要性は変わらないとして、事業を継続する方針だ。丸紅も国分文也社長は構造改革に区切りがついたとして、「成長戦略に軸を移す」としている。

 今後、三井物産が最終的にどのシナリオを選ぶか焦点となる。ブラジルの穀物事業における構造的な問題を解決する仕組みを見いだせない限り、赤字と黒字を繰り返す現状を脱却するのは難しく、事業継続について各社の判断が分かれそうだ。