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(株)GSIクレオス【8101】の掲示板 2017/03/11〜2017/08/10

鉄より強く電子機能も ナノチューブ実用化時代 日本経済新聞
手袋型センサーやスピーカー
h ttp://www.nikkei.com/article/DGXMZO14143130W7A310C1000000/?df=2
化学品などを扱うGSIクレオスが開発したカップスタック型は、底が抜けた紙コップを積み重ねたような形をしている。剛直な筒が多重になった従来の多層カーボンナノチューブに比べ、伸縮性が高い。さらに従来材は表面が滑らかな構造のため化学反応しにくい。

これに対してカップスタック型の多層カーボンナノチューブは表面がギザギザで他の元素と結合していない炭素原子がむき出しになっている。樹脂と化学結合しやすいうえ、ギザギザが樹脂に引っかかって抜けにくい。この構造が三菱電機に受け入れられた。「これまで脇役といわれてきたが、ようやく市民権を得た」と開発を指揮したGSIクレオスのナノテクノロジー開発室室長の柳澤隆氏は自信を示す。
カップスタック型は、スピーカーと全く異なる用途の腐食防止の塗料用としても注目されるようになった。金属に塗る樹脂製塗料に混ぜることで樹脂の緻密性が高まる。その結果、大気や液体と金属が接触しにくくなり耐食性が高まる。
昨年11月には、防錆(ぼうせい)ネジの製造販売を手がける竹中製作所(大阪府東大阪市)とともに、アラブ首長国連邦のラス・アル・ハイマ首長国にあらゆる金属部品に防錆処理加工し、製品販売も行う企業TME(TAKENAKA MIDDLE EAST)を設立した。中東ではプラントの防錆が非常に重要な課題になっている。「研究段階は社内で“いつものになるのか”と責められ続けた。今は“他に応用できないか。もっと売れ”と言われる」と柳澤氏はうれしい悲鳴を上げる。