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日本銀行【8301】の掲示板 2017/08/10〜2018/06/28

アベノミクスもまやかし
この記事をアップしときます。

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“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、海外から「日本病」と批判される日本経済の状況について、危機感を持つべきだと指摘する。
 先日、「THE INTERNATIONAL ECONOMY」という雑誌が送られてきた。世界的に権威ある経済誌だ。

 各国の元財務相、元中央銀行総裁、元銀行頭取やチーフエコノミスト、ハーバード大、ロンドン大など著名大学教授ら、そうそうたる論客が寄稿している。2017年夏号の特集は「Japan Disease(日本病)は世界に蔓延するか?」だった。

 かつて「英国病」と揶揄された英国に代わり、世界は今や日本経済を「日本病」と名付けているのだ。世界から、当時の英国並みの状況とみられているのかと思うと、あまりに情けない。「デフレから脱却できない国」などという生やさしい分析ではない。

 世界がこれほどまでに「日本経済に問題あり」と考えているのを、日本人は知っているのだろうか?
世界の投資家はそんな国の株式には投資しない。デイトレーダー以外、そんな国の通貨を「比較的安全な通貨」などとは思わない。世の中、「昨年より景気がよくなった」「アベノミクスでよくなった・悪くなった」と議論しているが、そんな次元の話ではないのだ。

 財政出動と金融緩和を極限まで発動しても、日本の名目GDP(国内総生産)はこの30年間でわずか1.5倍にしかなっていない。米国は4.1倍、英国は4.9倍、韓国は17.8倍、中国は何と75倍にも増えているのに。

 この事実にこそ目を向けて原因を分析し、改革しなければならない。小手先ではなく根本的な改革だ。それが政治家の務めだろう。
(省略)
 私は、30年間の日本経済の低迷は「日本が世界最大の社会主義国家」だったから、と考えている。行きすぎた格差是正で結果の平等を求め、相変わらず規制が多く、世界に冠たる国民皆保険を自慢している大きな政府の国なのだ。その結果が「国力に比べて強すぎる円のレベル」にもつながっている。

 日本国内では、「資本主義は終わった」などという主張をよく聞くが、そうではない。「日本は社会主義だった」から、ダメになったのだ。資本主義を積極的にとり入れた中国はこの30年間で、名目GDPを75倍にもしている。

※週刊朝日 2017年10月13日号