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(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】の掲示板 2017/02/23〜2017/02/27

今春から全米で個人向け金融サービスを始める。インターネットバンキングで新たなブランドを立ち上げ、未出店だった中部や東海岸に今後1年程度で20店舗以上を新設する。米国内融資の原資となるドル預金を確保するのが狙い。マイナス金利政策で利益を上げにくくなっており、邦銀の米国事業は重要性が一段と増している。
 邦銀が全米で個人向け金融を展開するのは初めて。邦銀はバブル期に第一勧業銀行(現みずほ銀行)が米金融会社CITを買収するなど米国での事業を拡大したが、企業金融が主軸だった。今回は裾野の広い個人業務で現地化を進める。
 新ブランド名は「ピュアポイント」。米国で買収した地銀のMUFGユニオンバンクの銀行免許を使うが、顧客にはピュアポイントという名称を全面的に打ち出す。普通預金金利で年1%強と米国でも最高水準に設定し、今後数年で数千億円規模のドル預金を獲得する計画だ。店舗は同じブランドでシカゴやニューヨークに展開し、主にネットでの預金サービスなどを支援する。米国では現在、ユニオンバンクが個人業務を実施しているが、ほぼ西海岸のみで展開していた。
 狙いはメガバンクにとって共通の悩みであるドル不足の解消だ。3メガの北米向け融資は2016年3月末で1765億ドル(約20兆円)と3年で1.5倍に拡大した。日銀がマイナス金利政策を導入し、主戦場である国内で融資の「利ざや」が縮小しており、米国での融資拡大に積極的に取り組んでいる。ただドルの預金獲得は追いつかず、各行は米銀に上乗せ金利を支払って市場からドルを調達してきた。