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(株)南都銀行【8367】の掲示板 2018/05/23〜2019/08/02

買い煽りのやけくそ400株アホルダー、三級です。

今日は朝から曇り空の大阪です。
今日は、「スルガ銀行」と「金融庁・森元長官」と「アンナ・カレーニナの法則」について。

スルガ銀行は、個人の不動産融資に特化したビジネスモデルで高収益を記録し、金融庁の森元長官から「独自のビジネスモデルで収益を生み出す優良行」と評価されました。
しかし、地銀のビジネスモデルは、本来似通ったものであり、「独自のビジネスモデル」や「突出した高収益」といったものとは相容れません。
もちろん、地盤が都会か田舎か、資金量が大きいか小さいかによって、経営スタイルのウエイトは違ってきますが、銀行業は法律によりルールが決められた社会インフラです。

「アンナ・カレーニナ」は、トルストイの代表作の一つですが、その中で「幸福な家庭は似通っているが、不幸な家庭は様々である」というくだりがあります。
これは至極当然のことで、幸福な家庭(企業、業界、組織、社会、個人)が成立するためには、いくつもの必要条件をすべて満たす必要があり、そのうちの一つでも欠けると不幸な家庭になってしまいます。
そして、何が欠けるかで、不幸な家庭の態様は様々に異なることとなります。

現在の地銀の経営環境は、ご承知のとおり大変厳しく、生き残りを図るために各行が様々な取り組みをしています。
スルガ銀行は事業性融資を切り捨てて消費性融資に特化したし、外貨建て債券への投資で利益を稼ごうとした銀行もあります。
しかしその多くは失敗しています。

繰り返しになりますが、地銀のビジネスモデルは汎用性が大きく、独自のスタイルは無理をしていることの証左です。
金融庁の森元長官は、きっと「アンナ・カレーニナ」を読んだことがなかったんでしょうね。

ワシは、地銀が無理な経営スタイルに走らなくても、安定した経営ができる環境を望みます。(もちろん、企業としての「地銀」の地道な経営努力は必要です。)