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フューチャーベンチャーキャピタル(株)【8462】の掲示板 2017/12/21〜2018/01/09

FVCが失敗、10億1000万円、回収不能に チャレンジ山形ファンド・県が報告
2017/12/20 09:28


 企業の新分野進出などを支援しようと、県が呼び掛けて2005年に設立した「チャレンジ山形ファンド」の運用期間が終了し、投資先の株式売却などで精算した結果、出資額11億4千万円のうち、9割近くに当たる約10億1千万円が回収不能の見通しであることが19日、明らかになった。投資先で株式を上場した企業は1社もなく、県の出資分1億5千万円のうち、回収不能額は約1億3300万円に上る。

 県が同日、県議会商工労働観光常任委員会で報告した。出資額の内訳は、中小企業基盤整備機構が3億5千万円、県が県企業振興公社を通じて1億5千万円、県内の金融機関や民間企業など21社が計5億4千万円、ファンド運営会社が1億円。運用期間は05年10月17日?16年12月31日で、製造業など計16社に投資していた。
 本来は株式上場などで投資先の株価が上がり、売却益による出資金の回収を見込んでいた。しかし、08年のリーマン・ショックや、11年の東日本大震災による消費の冷え込みなどもあり、上場した企業はなかった。16社のうち5社は既に事業を停止した。株式売却益などが出資額を超えたのは大手工作機器メーカーの子会社となった1社のみで、同額が1社、ほかは出資額を下回った。

ファンドの運用はフューチャーベンチャーキャピタル(京都市)が担った。


 県中小企業振興課は、投資先の選定や時期などは運営会社に一任していたとし、「もともとリスクがある中での投資だったが、今回の結果は誠に残念」と述べた。県は回収不能額の債権放棄に関する議案を来年2月定例会をめどに提出する方針。