ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)長野銀行【8521】の掲示板 2015/04/29〜

アピックヤマダ㈱ 第三者委員会報告書
第三者委員会報告書(抜)68頁

4 本件不適切な会計処理に係る不正のトライアングル
本件不適切な会計処理は,上記のとおり,売上計上基準の恣意的な解釈に基づき行われていたものであるところ,これを実行する手口として,AYC においては,事実と異なる証憑類の作成・改竄が行われていた。
この点を踏まえると,本件は,会計上は誤謬ではなく,不正と評価し得るものであると認められる。
そこで,本件不適切な会計処理が行われた動機,機会及び正当化について整理すると,以下のとおりである。

(1) 動機
本件不適切な会計処理は,AYC の経営幹部である,押森社長,小出取締役,大屋常務,営業A 部長及び生管C 部長の関与の下に行われたものであるが,上記のとおり,これら本件不適切な会計処理の関与者の主たる動機は,年間の売上高に係る予算の達成にあったと考えられる。

(2) 機会
本件不適切な会計処理の関与者である経営幹部には,特に会計的な知見を有する者はおらず,既に述べたとおり,社内規程等について,恣意的な解釈及び運用を共有し,これに基づき部下への指示等を行っていた。指示等を受けた者の中には,本来であれば,厳格に合格判定基準を運用すべき品質保証部も含まれていた。

そのため,AYC 社内においては,内部統制上の本来遵守すべきルールに関して,恣意的な解釈及び運用が横行し,本件不適切な会計処理に係る売上計上が是正されなかった。