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東京電力ホールディングス(株)【9501】の掲示板 2018/04/21〜2018/04/26

この汚染水問題により福島第一原発の廃炉は、チェルノブイリ原発の廃炉に比べて100倍複雑性を増しており、費用も100倍かかるものとなっている。

チェルノブイリ原発の廃炉費用が30億ドル(純粋な廃炉費用分だけの試算額)だとした場合、福島第一原発の廃炉費用は、5000億ドルはかかることになるだろう。

しかし、ウクライナ政府はチェルノブイリ原発の廃炉には100年かかるとしている。対して、日本政府と東京電力は廃炉は30年で済むとしている。

福島第一原発の廃炉にどれだけの歳月と費用がかかるかは、最終的には科学的な問題というよりは政治的な問題、つまり、廃炉事業にどれだけの予算を投じることができるかによって決定されるものとなるだろう。

こうした政治的、予算上の問題においてもっとも大きな問題なのは、福島第一原発事故前、日本では54基の原発が稼働していたが、現在、稼働している原発はゼロだということとなる。

原発は、稼働を停止しても冷却が完了するまで最低4年間はフルオペレーションの体制で運用を継続していかなければならない。1基あたり700名の人員が要するとして50基の原発だと一体、何人の人件費と費用がかかることになるだろうか?

日本の電力会社は休止状態にある原発のためだけに数百億ドルもの費用を銀行から借り受けることで賄っており、福島第一原発の廃炉以前の問題として、これらの費用の増大により廃炉事業の費用調達を難しくしている。

日本の政財界が休止中の原発の早期の再稼働を目指しているのはこのためとなるが、日本の国民は福島第一原発の教訓から恐らく、休止中の原子炉の再稼働は認めないだろう。

まとめると、日本人はまず、福島第一原発の廃炉を30年で終えることは不可能であり、100年超はかかるということを自覚するべきである。

福島第一原発から流出する汚染水は今後数十年間に渡って継続する。

福島第一原発で生じるダンプで数百万台分に相当