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東京ガス(株)【9531】の掲示板 2017/11/28〜2019/11/22

2018.4.25
東京ガスが主役の「反・東電連合」結成、戦いの舞台は全国へ
週刊ダイヤモンド編集部

デジタルグリッドには小売業界の巨人、イオングループも出資している。ほかにも大手のエネルギー企業や流通事業者なども出資を検討していて、プラットホームに参画するのは30社を超える見込みだ。この参画メンバーに東電HDの名はない。

 つまり、デジタルグリッドを舞台にした「反・東電連合」が出来上がりつつあるのだ。その中心になるのが、圧倒的な顧客基盤を持つ東ガスであるといえそうだ。

戦いは全国へ
 デジタルグリッドを舞台にした「反・東電連合」は、実は偶然にも東電の“離脱”によって生まれたといえるかもしれない。

 意外にも、デジタルグリッドがもともと出資を求めていたのは、東ガスではなく東電HDだった。

 東電側からは当初、前向きな回答を得ていたが、昨年11月上旬ごろに「出資見送り」との返事があった。後に、東電が自前での開発にこだわったからという理由が漏れ伝わる。

 実際に、東電HDは今年3月末、電力小売りの新会社、トレンディを設立した。このトレンディもデジタルグリッド同様、電力の融通と売買のシステム開発を急いでいる。プラットホームの分野でも東電HDと東ガスがしのぎを削ることになる。

 両陣営がそれぞれ関わるプラットホームのサービスは全国規模で展開される。首都圏で火花を散らす東電HDと東ガスとの戦いが、早晩、全国へ波及することは間違いない。

 その企業とは、電流の直流と交流の変換技術を応用して電力融通システムを開発したデジタルグリッドだ。電力業界のゲームチェンジを狙うダークホース的な存在として、注目を集めている。

 デジタルグリッドはブロックチェーン技術を生かして、電力の融通と売買を自動で行うプラットホームを提供。2019年からの運用を目指している。太陽光や風力といった再生可能エネルギーを含む分散型電源の発電量と消費者の電力需要を、プラットホーム上の“市場”で直接結び付けて取引をする画期的な仕組みだ。

 首都圏に1100万件の顧客基盤を持つ東ガスは、電力融通と売買の仲介役を担うサービスプロバイダーとして、このプラットホームに参画するとみられ、業界へのインパクトは甚大だ。
http://diamond.jp/articles/-/168185