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大ガス、再生エネ電源の取得加速　来年度にバイオマス・風力など
2018/12/11 日刊工業新聞
大阪ガスは２０１９年度の国内の再生可能エネルギー電源について、新たに５、６案件程度の計画を打ち出す。本荘武宏社長が１０日までに日刊工業新聞の取材に応じ、明らかにした。バイオマス発電や風力発電が見込まれる。また地熱発電も将来の候補として視野に入れ、現在調査段階にあるという。

大阪ガスは３０年に再生可能エネルギー電源として計１００万キロワットの取得を目標に掲げる。現在は建設中を含め、計約３２万キロワットを取得。３０年までの目標達成に向け、今後は国内だけでなく「欧米などで洋上風力発電や大規模太陽光発電（メガソーラー）事業などに参画していく」（本荘社長）考えを示した。
　また本荘社長は１９年１１月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り（ＦＩＴ）制度の期間が終了する太陽光発電の買い取りも実施すると言及した。同１１月に向け準備を進める。
　その中で家庭用の太陽光発電やガスコージェネレーション（熱電併給）装置「エコウィル」や燃料電池「エネファーム」を長年販売し蓄積してきた顧客とのつながりを生かす。住宅メーカーなどの提携により、新規買い取りも増やしたい方針だ。
　ガスや電力の広域エリア販売にも注力する。中部電力と共同出資して、首都圏で家庭用の電力とガスを中心に販売するＣＤエナジーダイレクト（東京都中央区）で「１９年から（電力とガスの）業務用や産業用も本格販売したい」（同）と語った。