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(株)ハチバン【9950】の掲示板 2015/04/08〜2021/09/16

日本のラーメン店が海外でブームを起こしている
一風堂、せたが屋、山頭火、凪、つじ田、MENSHO――。日本のラーメン店が次々世界に進出し、米国やアジア圏を中心にブームを巻き起こしている。すべてが成功しているワケではないものの、海外でも大行列を作っているお店は数知れない。
その大きなきっかけに一役買ったといえるのが「新横浜ラーメン博物館」(以降「ラー博」)だ。世界初のフードアミューズメントパークとして1994年3月に誕生したラー博だが、「全国各地のラーメンを飛行機に乗らずに食べに行ける」というだけではない役割が、当時から「食文化としてのラーメンを世界に広げる」というコンセプトだった

そもそも「ラーメンとは何か」を伝えるために何ができるかを考え、その後、各地の観光展に参加したり、メディアに露出したりして、ラーメンのすばらしさをPRするようになる。初めはアジア中心だったが欧米にも視野を広げ、PRを行っていった。
そういった動きの中で日本のラーメンは世界に広がっていった。世界進出の動きももちろんだが、日本に来た外国人が母国にそのすばらしさを広めていったというのが大きい。
1994年時点では、福岡の大名本店とラー博だけにしかなかった「一風堂」がその後多店舗展開に乗り出し、遂にニューヨークに進出。ここから一気に日本のラーメンの海外進出が加速した。
一風堂創業者・河原成美氏はこう語る。
「国ごとに水・粉が違うので本当に苦労しました。管理方法だったり物流だったり、そもそも気温・湿度も国によってまちまち。その中でどこでも一風堂の美味しいラーメンを食べられる工夫をずっと続けてきています。どのような環境下におかれても、それ相応の覚悟をもってやっています」

ラー博・営業戦略事業部の中野正博氏にお話を伺った。
「ヨーロッパもここ5年ぐらいの間に急激にラーメン店が増えてきています。ダシ・旨味の強い食べ物ということで注目が集まっていますね。現在ロンドンには100軒以上のラーメン店がありますし、パリやデュッセルドルフもかなり盛り上がってきています。最近ではスイス、イタリア、スペインなどにも広がり、完全に日本食としてラーメンが浸透してきたといっていいと思います」

東洋経済オンライン