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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2016/10/08〜2016/10/13

<市場論評>
スプリント株はベライゾンやAT&Tよりも評価すべきです

OCT 13,2016
BRETT HERSHMAN investorguide.com

スプリント(S)は現在、市場で最も魅力的なターンアラウンドを見せています。巨大な通信キャリアは、その再建のための5ヶ年計画の2年目であり、既に回復の兆候が見え始めています。短期間で多くの顧客を引き入れるような数々の施策を実行してきました。

スプリントは、21年のモバイルの歴史の中で、最も低い解約率にまで成長し、通信会社としての誇りを取り戻しました。

競合他社のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)とAT&T(T)が高額な支払いを有する顧客に焦点を当てているのに対し、低コストキャリアとしてスプリントとTモバイル(TMUS)は、その大きな競合他社から顧客を奪うことに焦点を当てています。

それは功を奏していました。スプリントはApple(AAPL)のiPhone 7で、同社の過去のモデルの4〜5倍以上の注文を受けています。

スプリントの二つの変化

▶︎無制限のデータ:これは、ますますデータ量の増大が予想されるため、モバイルユーザーにとって重要になってきています。データ通信利用はスマートフォンの主な用途となっており、通話利用はそれ程は重要ではありません。

▶︎効果的なコスト:低料金のプランに消費者が集まってきています。以前は、ベライゾンとAT&Tが低料金の利用者のためのプランを提供してきませんでした。スマートフォンが私たちの日常生活に不可欠になってくると、消費者はデータ通信の従量課金に対して不満を持ちました。しかし、定額の無制限データ通信利用を標準プランにしたスプリントがモバイルインターネットのある私たちの日常生活をリードしています。


今年、株価はスプリントが最も伸びています。

スプリント:+ 87%YTD
Tモバイル:+ 17%YTD
ベライゾン:+ 8%YTD
AT&T:+ 14%YTD

スプリントの最高経営責任者(CEO)マルセロ・クラウレ氏は、これに大変に貢献してきました。彼は他キャリアから顧客を奪うために、必要な戦利品と効率的な投資を行いながら、好敵手のTモバイルの最高経営責任者(CEO)のジョン・レジャー氏とはつばぜり合いをしてきました。

クラウレCEOは、中古の携帯電話を配布し、100カ国以上で200のキャリアを提供してきたブライトスターを創業した稀に見る成功した実業家です。ブライトスターはその後、12.6億ドルで日本のソフトバンクに買収されました。ソフトバンクはスプリントの約85%の株式を持つ筆頭株主です。クラウレCEOのリーダーシップと通信業界で磨いてきた手腕により、スプリントは前進し、業界を変える、存在感のあるキープレーヤーとしての地位を固めました。

スプリントの上昇のためにもう一つ重要だったのは、ベライゾンのCMで長年定着していた俳優ポール・マルカレリ氏をスプリントのCMに引き抜き、スプリントの新しいモバイルインターネットのマーケティングキャンペーンを宣伝させたことが効果的だったことです。

このキャンペーンは、会社史上として、ソーシャルメディア上にある10億件以上の宣伝の中でも、最も成功したものの一つとなっています。今年7月にはスプリント史上で最大の上げ幅となる28%増につながりました。

潜在的に起こるであろうTモバイルとスプリントの合併について、アナリストなどの間で憶測を呼んでいます。スプリントは、2014年にTモバイルを買収する計画でしたが、FCCから「懐疑的」とされ、事実上、拒否されました。この合併の承認については、リーコンアナリティクスのロジャー・エントナー氏は「普通、合併は共和党の大統領の下では(発生する)可能性がある。」と言い、大統領選の動向(候補者の政策)に影響されると考えられています。

スプリント株が上昇することに期待

一度は当局に拒絶された両社の合併が承認されるかどうか。その可能性かどうかに関わらず、スプリントの株価が好転し始めていることがあらわすように、非常に楽観的です。

クラウレCEOにはストックオプションが施されており、同社の株価が8ドル以上を半年間維持できた場合、ビッグボーナスが支払われる設定になっています。

私は、スプリントは8ドル以上の価値があり、次の決算報告では、同社の再建計画を通じて明るい将来展望が示されるであろう自信も持てる十分な理由があります。

クラウレCEOはこう言っています。「勿論、スプリントはまだベライゾンよりも大きくはないが、我々はより良くなっており、リベンジは更にこれから始まるんだ。」