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  • 北朝鮮の外貨稼ぎ、金正男氏暗殺容疑者の捜査で明らかに



    米紙報道「ワイン5万本など調達…制裁回避しようと1万ドル以内送金」




    昨年3月にマレーシアで発生した金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件に関与したとして取り調べを受け、同国を追放された北朝鮮のリ・ジョンチョル容疑者に対する捜査を通じて、

    北朝鮮がどのように国際社会の制裁を避け、外貨稼ぎをしているかが分かった、と米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが18日(現地時間)、報道した。

     同紙によると、リ・ジョンチョル容疑者は表向きはマレーシアで妻と2人の子どもと一緒にプール・ジム付きのマンションで暮らし、ときどき和食のしゃぶしゃぶ店で韓国の焼酎を飲む平凡なビジネスマンだったという。

    しかし、マレーシア当局がリ・ジョンチョル容疑者から押収したノートパソコン3台、携帯電話4台、タブレットPC 1台などを分析した結果、その素顔は北朝鮮の外貨稼ぎと密貿易を行う工作員だったことが分かった。

     リ・ジョンチョル容疑者は数十万ドル(数千万円)相当のパーム油やせっけんを米国・国連制裁の対象となっている北朝鮮軍部が管理する会社に輸出していた。監視の目を避けるため、パーム油などを載せた船はマレーシア、中国・大連を経て、北朝鮮・南浦に入った。

    また、同容疑者は国連のぜいたく品禁輸制裁を避けて25万ドル(約2800万円)相当のイタリア産ワイン5万本を北朝鮮に調達していた。北朝鮮が中距離ミサイル発射に利用する可能性のある産業用中古クレーンの購入も試みていた。

     同紙は、リ・ジョンチョル容疑者がどのような方法で国連制裁を回避したのかについては具体的に説明していないが、マレーシアの業者とのテキストメッセージの内容などを通じて間接的に報道している。

    同容疑者は現地の業者に「1万ドル(約110万円)以上は送金しないでくれ」「書類には『記念品』『ネックレス』などの購入代金として書いてほしい」などの指示も送信していた。

    2016年8月に2万5000ドル(約280万円)の送金を受けた時は、「大きな金額なので危険だ」というメッセージをやり取りしていた。

     ダニエル・ラッセル元米国務省東アジア・太平洋担当次官補は「リ・ジョンチョル容疑者の事例は異例なことではない。

    北朝鮮はこのような人々から構成されており、軍隊がある」と言った。

    ウォール・ストリート・ジャーナルは「6月12日の米朝首脳会談が失敗に終わっても、北朝鮮は既に構築してある(リ・ジョンチョル容疑者のような)海外ネットワークを通じて制裁圧力を緩和するだろう」と書いている。


    ワシントン=趙義俊(チョ・ウィジュン)特派員
    朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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