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  • 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日、平壌で前日に続き南北首脳会談を行い、東倉里の弾道ミサイル発射台とエンジン実験場の永久閉鎖などを内容とする「9月平壌共同宣言」に合意した。

    金正恩委員長は記者会見で「朝鮮半島の核兵器も核の脅威もない平和の地にするため積極的に努力していくことで確約した」と語った。金正恩委員長が「非核化の意志」を肉声で明らかにしたのは初めてだ。

    南北はまた、陸上と海上、空中で一切の敵対行為を禁止するという内容の「板門店宣言履行のための軍事分野合意書」を採択した。このため、韓国軍とその周辺では、北朝鮮に対する偵察・監視能力と有事の際の対応能力の弱体化で軍事安保が無力化される可能性もあるとの懸念の声が上がっている。

    この日の首脳会談で、北朝鮮は平安北道鉄山郡東倉里にある弾道ミサイル発射台とエンジン実験場を関係国の専門家が見守る中で永久廃棄すると述べた。また、「米国の相応の措置」を条件として寧辺の核施設の永久廃棄などの追加措置をする用意があるとも言った。「相応の措置」とは、北朝鮮が要求する6・25戦争(朝鮮戦争)の終戦宣言を意味するものと解釈されている。

    しかし、この日の合意は北朝鮮の核施設・核弾頭・核物質リストに対する申告問題や具体的な非核化日程など米国が要求してきた非核化措置が全く含まれていなかった。文大統領は訪朝前の13日、「北朝鮮は『将来の核』だけでなく現在保有している『現在の核』も廃棄するということ」と話していた。

    軍事合意書には、南北に10-40キロメートル以内の飛行禁止区域を非武装地帯(DMZ)に設定し、空中偵察活動を禁止するという内容が盛り込まれた。また、北方限界線(NLL)一帯に西海(黄海)は135キロメートル、東海(日本名:日本海)は80キロメートルの区間を緩衝水域として設定し、海岸砲・艦砲射撃や海上機動訓練を中止することにした。西海上には平和水域と試験的共同漁労区域も設定される。陸上では、DMZ内の南北の監視哨所(GP)各11カ所を試験的に撤去することにした。
    https://youtu.be/VIud__w7T7I

    飛行禁止区域が設定されると、韓米両国軍が絶対的優位にある戦術偵察機、中型・大型無人偵察機戦力などがDMZ近くの対北朝鮮監視に投入されなくなり、無力化される。首都圏を脅かす北朝鮮の長射程砲監視や、北朝鮮の核・ミサイルに迅速に対応する「3軸体系」も弱体化する可能性がある。

    申源湜(シン・ウォンシク)元合同参謀本部次長は「北朝鮮の核が維持される一方で韓国の軍事力は弱まり、将来の戦力増強すら困難になる状況に陥る可能性がある」と語った。野党は「国の安全保障を実質的に放棄する措置だ」と反発している。

    ユ・ヨンウォン軍事専門記者 , イ・ミンソク記者 , 平壌共同取材団
    朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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