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  • 海保、北違法操業を漁期前に監視 大和堆 巡視船5隻、新潟港に



    5/22(火) 7:55配信




     日本の排他的経済水域(EEZ)にある日本海の好漁場「大和堆(やまとたい)」付近での北朝鮮漁船による違法操業問題で、海上保安庁が本格的な監視警戒に向け、新潟港(新潟市)に各地の巡視船を集結させたことが21日、分かった。

    近く出発して、大和堆で2年目の取り締まりを開始するとみられる。スルメイカ漁期を前に現場入りして北朝鮮漁船を待ち受け、予防的措置で日本漁船の安全を確保する。

     産経新聞は同日、大和堆を管轄する第9管区海上保安本部(新潟市)がある新潟港で各地の巡視船5隻が停泊しているのを確認した。

    5隻は大型巡視船「れぶん」(室蘭海保)、同「いわみ」(浜田海保)、中型巡視船「いしかり」(釧路海保)、同「ほろべつ」(小樽海保)、同「えちぜん」(敦賀海保)。昨年の取り締まり開始時と同じく5隻程度で対応するとみられる。

     今年のスルメイカ漁期は日本漁船の安全操業が課題とされ、海保は北朝鮮漁船が日本漁船に接近するのを防ぐ必要がある。

    漁業関係者らによると、日本漁船は6月から操業を開始する予定で、現時点で大規模な北朝鮮漁船群は確認されていない。

    ただ、海保は日本漁船が漁を開始した時点で北朝鮮漁船の妨害を受けないよう、北朝鮮漁船が大挙して押し寄せる前に迎え撃つ形での対応が不可欠だと判断したもようだ。

     日本漁船は昨年、集魚灯で集めたイカを北朝鮮漁船に横取りされる被害に遭った。

    また、北朝鮮漁船は網を流して漁を行うため、日本漁船側にはプロペラに巻き込んで事故を起こしたり、航行不能になったりすることへの懸念が強い。

     大和堆は男鹿(おが)半島(秋田県)から西に約400キロで水深が周囲より浅く、日本海有数の好漁場とされる。北朝鮮漁船は数年前から大和堆で目撃されるようになった。

    北朝鮮は日本と漁業協定を結んでおらず、日本のEEZ内での操業はEEZ漁業法に違反している。

     現場海域では昨年、水産庁の漁業取締船が多数の北朝鮮漁船に手を焼き、事態を重くみた政府が海保の初派遣を決定。

    ただ、巡視船の到着は7月上旬で、すでに日本漁船が現場海域を離脱した後だった。

    海保は昨シーズン、12月中旬までに延べ約1900隻の北朝鮮漁船に退去警告や放水を実施してEEZ外に排除。

    日本海沿岸には昨秋以降、違法操業をしていたとみられる木造船が多数漂着した。

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