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  • 韓国・文大統領が空回り 安倍首相と慰安婦問題で“正面衝突”



    2018年2月24日 7時0分



    文春オンライン




     韓国の文在寅大統領が五輪期間中に展開する“平昌外交”が空回りしている。

     最初の“誤算”は、9日の開幕式に先立って行われた日韓首脳会談。安倍晋三首相は、慰安婦問題をめぐる日韓合意について「新たな立場」を示した文氏にこう迫った。

    「(日韓合意は)最終的かつ不可逆的に解決したとの合意であり、国と国の約束は二国間関係の基盤である」

     ソウル特派員が解説する。

    「韓国側も安倍首相が平昌に来る以上、慰安婦問題について触れてくることは予測していました。なるべく最低限のやりとりで済ますよう調整していたものの、“五輪の最中に、そこまで強くは言ってこないだろう”とタカをくくっていたフシもあります」

     また安倍首相は、北朝鮮の五輪参加を“人質”にとられる形で、延期されている米韓軍事演習についても「延期すべきではない」と述べた。これに対して文氏は、「わが国の主権、内政の問題だ」と不快感を表明した。

    「両首脳の会談は今回が3回目ですが、ここまで正面衝突したことはなかった。慰安婦問題と経済協力などを切り離す“2トラック外交”を模索する文氏に安倍氏がクギを刺した格好です」(現地記者)

     さらに文氏にとって、痛かったのは、“平昌外交”に対する米国の冷ややかな目線だ。マイク・ペンス米副大統領は、開幕式の前に各国の首脳らが招かれたレセプションの場で、ヘッドテーブルに設けられた席に座ることなく、5分ほどで退出した。

    「そのテーブルには文氏夫妻、安倍首相らと共に北朝鮮の金永南・最高人民会議常任委員長が座ることになっていた。しかしペンス氏は、金氏と目を合わせもしませんでした」(同前)

     米国が“ならず者国家とは交渉しない”という強烈なメッセージを発したことに対して、中央日報はこう報じた。

    〈憂慮していた事が起こってしまった。(中略)韓米同盟の隙間を見せる事件が文大統領主催のレセプション行事で起きたのだ。(中略)韓国政府が期待した米朝の“偶然の接触”は雲散霧消した〉

     だが、当の文氏は「五輪でなければ同席するのも難しい方々もいる」と一人悦に入った。会議は踊る、されど進まず――今こそ歴史の教訓に思いを致すべきだろう。


    (「週刊文春」編集部)

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